学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 一般 / QO53P040

理由で解く 作業療法士

QO53P040 作業療法治療学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午後 問40
問題
「昨夜の夕飯のおかずは何でしたか」という質問で評価できる記憶で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 遠隔記憶
2 近時記憶
3 作動記憶〈ワーキングメモリー〉
4 即時記憶
5 手続き記憶
解答
正解2(近時記憶)
解説

数時間〜数日前の出来事(昨夜の夕飯)を問うのは、保持時間からみて近時記憶の評価にあたる。

記憶は保持時間により、即時記憶(数秒〜、干渉なしの直後再生)、近時記憶(数分〜数日、間に干渉を挟む)、遠隔記憶(数か月〜数年以前の古い記憶)に分けられる。『昨夜の夕飯のおかず』は前日という数時間〜1日前の出来事であり、間に睡眠など干渉を挟んだうえでの想起なので近時記憶の評価となる。近時記憶は海馬を含む記憶回路の障害で早期に低下しやすく、認知症スクリーニングでも重視される。作動記憶は情報を一時保持しながら操作する能動的機能、手続き記憶は技能の記憶であり、いずれもこの質問とは対象が異なる。

✗ 1. 誤り
遠隔記憶
数か月〜数年以前の古い記憶。前日の出来事より過去を対象とする
✓ 2. 正しい
近時記憶
数分〜数日前の、干渉を挟んだ後の記憶。昨夜の夕飯はこれにあたる
✗ 3. 誤り
作動記憶〈ワーキングメモリー〉
情報を一時保持しつつ操作する能動的機能で、想起の対象が異なる
✗ 4. 誤り
即時記憶
提示直後に干渉なく再生する数秒程度の保持。前日の想起には当たらない
✗ 5. 誤り
手続き記憶
技能・手順の非陳述的記憶で、エピソードの想起とは異なる
ポイント
  • 即時記憶=数秒・干渉なし直後再生
  • 近時記憶=数分〜数日・干渉を挟む(昨夜の夕飯)
  • 遠隔記憶=数か月〜数年前の古い記憶
比較表
保持時間による記憶の分類
種類保持時間・特徴
即時記憶数秒・干渉なしの直後再生
近時記憶数分〜数日・干渉を挟む
遠隔記憶数か月〜数年以前の古い記憶
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