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理由で解く 作業療法士

QO53A100 臨床医学大要

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問100
問題
親しい人間関係を構築できず、奇異な考え方や風変わりな行動が継続してみられ、パーソナリティ障害を指摘された。最も考えられるのはどれか。
選択肢
1 演技性パーソナリティ障害
2 依存性パーソナリティ障害
3 統合失調型パーソナリティ障害
4 猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害
5 シゾイド〈統合失調質〉パーソナリティ障害
解答
正解3(統合失調型パーソナリティ障害)
解説

親密な関係を築けず、奇異な信念・風変わりな考え方や行動を特徴とするのはA群の統合失調型パーソナリティ障害。認知・知覚のゆがみが中核。

『親しい人間関係を構築できない』+『奇異な考え方・風変わりな行動』という組合せは、A群の統合失調型(統合失調型パーソナリティ障害)の特徴である。統合失調型は対人関係の障害に加え、関係念慮、魔術的思考・奇異な信念、異常な知覚体験、風変わりな言動・外見といった認知・知覚のゆがみを示す点が中核である。同じA群のシゾイド型は孤立・感情の平板を特徴とするが、奇異な思考・行動という認知のゆがみは目立たない。猜疑性(妄想性)は他者への不信・猜疑が中心。演技性は過度の情動表出と注目希求、依存性は世話をされたい欲求と分離不安が中心であり、いずれも『奇異・風変わり』という記載に最も合致するのは統合失調型である。

✗ 1. 誤り
演技性パーソナリティ障害
過度な感情表出と他者の注目を求める(B群)で奇異さは主体でない
✗ 2. 誤り
依存性パーソナリティ障害
世話を求め従属的、分離不安が中心(C群)
✓ 3. 正しい
統合失調型パーソナリティ障害
対人関係障害+奇異な信念・風変わりな考え方や行動が特徴(A群)
✗ 4. 誤り
猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害
猜疑性(妄想性)PD:他者への不信・猜疑が中心で奇異な思考は主体でない
✗ 5. 誤り
シゾイド〈統合失調質〉パーソナリティ障害
シゾイド(統合失調質)PD:孤立・感情平板が中心で奇異な思考行動は目立たない
ポイント
  • 統合失調型=親密関係の障害+奇異な思考・行動(認知知覚のゆがみ)
  • シゾイド型=孤立・感情平板(奇異さは目立たない)
  • 猜疑性=不信・猜疑
  • A群は統合失調型・シゾイド・猜疑性
比較表
A群パーソナリティ障害の鑑別
特徴
統合失調型奇異な信念・風変わりな言動+対人障害
シゾイド(統合失調質)孤立・感情の平板化
猜疑性(妄想性)他者への不信・猜疑
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