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理由で解く 作業療法士

QO53A044 作業療法評価学

出典:第53回作業療法士国家試験(2018)午前 問44
問題
認知症の重症度を判定することを目的に、記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家庭状況および趣味・関心、介護状況の6項目について5段階で評価するのはどれか。
選択肢
1 CDR
2 FAST
3 HDS-R
4 WMS-Ⅲ
5 NMスケール
解答
正解1(CDR)
解説

CDRは6領域を観察・情報聴取で評価し、健康〜重度の5段階で認知症重症度を判定する。

CDR(Clinical Dementia Rating)は、記憶・見当識・判断力と問題解決・社会適応(地域社会活動)・家庭状況および趣味関心・介護状況(パーソナルケア)の6項目を、本人と介護者からの情報や行動観察に基づいて評価し、CDR 0(健康)・0.5(認知症の疑い)・1(軽度)・2(中等度)・3(重度)の5段階で認知症の重症度を総合判定する尺度である。本人への質問検査ではなく、生活状況の観察・聴取で判定する点が特徴で、問題文の6項目と5段階という記述がそのままCDRを示す。

✓ 1. 正しい
CDR
記憶ほか6項目を情報聴取・観察で評価し、0〜3の5段階で重症度を判定する。問題文の記述と一致
✗ 2. 誤り
FAST
Alzheimer型認知症のADL低下を7段階(stage1〜7)で評価する尺度で、6項目5段階ではない
✗ 3. 誤り
HDS-R
改訂長谷川式簡易知能評価スケール。30点満点の質問式スクリーニング検査で、重症度を6項目5段階で判定しない
✗ 4. 誤り
WMS-Ⅲ
ウェクスラー記憶検査。記憶機能を多面的に測る心理検査で、認知症重症度の段階判定尺度ではない
✗ 5. 誤り
NMスケール
N式老年者用精神状態尺度。家事/身辺・関心・会話・記銘記憶・見当識の観察評価だが、CDRの6項目5段階とは構成が異なる
ポイント
  • CDR=6項目を観察・聴取で評価、0/0.5/1/2/3の5段階
  • 本人への質問式ではなく生活状況の観察・聴取で判定
  • FASTは7段階、HDS-Rは30点満点のスクリーニング
比較表
認知症関連の評価尺度
尺度内容
CDR6領域・5段階(0〜3)で重症度を総合判定(観察・聴取)
FASTADL低下を7段階で評価(Alzheimer型)
HDS-R30点満点の質問式スクリーニング
WMS-III記憶機能を多面的に測る心理検査
NMスケールN式老年者用精神状態尺度(観察評価)
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