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理由で解く 作業療法士

QO52P100 臨床心理学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問100
問題
疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 身体化障害 ― 系統的脱感作法
2 強迫性障害 ― 曝露反応妨害法
3 PTSD〈外傷後ストレス障害〉 ― フラッディング
4 心気障害 ― 持続エクスポージャー法
5 解離性健忘 ― バイオフィードバック法
解答
正解2(強迫性障害 ― 曝露反応妨害法)
解説

強迫性障害の第一選択の行動療法は曝露反応妨害法(ERP)。不安を喚起する刺激に曝露し、強迫行為(反応)を我慢させることで不安の消去を図る。

強迫性障害では、汚染などの強迫観念に対して手洗いなどの強迫行為で不安を打ち消そうとする悪循環がある。曝露反応妨害法(ERP)は、不安を引き起こす刺激にあえて曝露し、それに続く強迫行為(儀式的反応)を行わせないことで、行為をしなくても不安が自然に減衰する(馴化・消去)ことを学習させる、強迫性障害に対する第一選択の行動療法である。したがって『強迫性障害─曝露反応妨害法』が正しい。他の組合せは、系統的脱感作法・フラッディング・持続エクスポージャーは主に恐怖症やPTSDなどの不安・トラウマ関連障害に用いられる技法で、身体化障害・心気障害・解離性健忘との対応としては標準的でなく不適切である。

✗ 1. 誤り
身体化障害 ― 系統的脱感作法
系統的脱感作は恐怖症等が対象で身体化障害の標準治療でない
✓ 2. 正しい
強迫性障害 ― 曝露反応妨害法
ERPは強迫性障害の第一選択の行動療法
✗ 3. 誤り
PTSD〈外傷後ストレス障害〉 ― フラッディング
PTSDには持続エクスポージャー等を用いる。フラッディングとの標準的組合せではない
✗ 4. 誤り
心気障害 ― 持続エクスポージャー法
持続エクスポージャーはPTSD向け。心気障害の標準でない
✗ 5. 誤り
解離性健忘 ― バイオフィードバック法
バイオフィードバックは緊張・疼痛等が対象で不適
ポイント
  • 強迫性障害=曝露反応妨害法(ERP)が第一選択
  • 曝露+反応(強迫行為)阻止で不安を消去
  • 持続エクスポージャーはPTSD向け
比較表
行動療法技法と主な適応
技法主な適応
曝露反応妨害法(ERP)強迫性障害
系統的脱感作法恐怖症・不安障害
持続エクスポージャー法PTSD
バイオフィードバック法緊張・疼痛・自律神経調整
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