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理由で解く 作業療法士

QO52P091 人間発達学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問91
問題
10か月の正常児でみられるのはどれか。
選択肢
1 Moro反射
2 手の把握反応
3 緊張性迷路反射
4 パラシュート反応
5 非対称性緊張性頸反射
解答
正解4(パラシュート反応)
解説

原始反射は生後4〜6か月までに消失し、代わって立ち直り・平衡反応が出現する。パラシュート反応は約9か月以降に出現し生涯残存する。

正常発達では、脳幹レベルの原始反射(Moro反射・手掌把握反射・ATNR・緊張性迷路反射など)は中枢神経の成熟に伴い生後4〜6か月頃までに順次消失する。それに続いて中脳・皮質レベルの立ち直り反応・平衡反応(保護伸展反応)が出現する。パラシュート反応(前方保護伸展反応)は約9か月頃に出現し、以後生涯残存する防御的な平衡反応である。したがって10か月児で正常にみられるのはパラシュート反応であり、他の原始反射がこの月齢で残存していれば発達の遅れや中枢神経障害を疑う。

✗ 1. 誤り
Moro反射
生後4〜6か月で消失する原始反射。10か月で残存は異常
✗ 2. 誤り
手の把握反応
手の把握反応(手掌把握反射):生後4〜6か月で消失し随意把握へ移行
✗ 3. 誤り
緊張性迷路反射
生後4〜6か月頃までに消失する原始反射
✓ 4. 正しい
パラシュート反応
約9か月で出現し生涯残存する保護伸展反応。10か月児で正しくみられる
✗ 5. 誤り
非対称性緊張性頸反射
非対称性緊張性頸反射(ATNR):生後4〜6か月で消失する原始反射
ポイント
  • 原始反射は4〜6か月までに消失
  • パラシュート反応は約9か月出現・生涯残存
  • 残存する原始反射は発達異常のサイン
比較表
主な反射・反応の出現/消失時期
反射・反応時期
Moro反射出生時〜4〜6か月で消失
手掌把握反射出生時〜4〜6か月で消失
ATNR出生時〜4〜6か月で消失
緊張性迷路反射出生時〜4〜6か月で消失
パラシュート反応約9か月出現・生涯残存
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