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理由で解く 作業療法士
第3頸髄節(C3)残存では上肢の随意運動がまったく得られないため、呼気や顎・音声などをスイッチにして家電や通信機器を操作する環境制御装置が適応となり、組合せとして正しい。
慢性期の頸髄損傷では残存髄節ごとに使える筋が決まるため、それに見合った機器を選ぶ。C3残存では上肢を随意的に動かせず、頭部・顎の動きや呼気、音声といったわずかな随意動作をスイッチにして家電・ナースコール・通信機器を操作する環境制御装置(ECS)が有用である。人工呼吸器を要するのは横隔膜を支配する横隔神経(C3〜C5、主にC4)が働かないC3以上の高位であり、C4残存なら横隔膜による自発呼吸が可能で、慢性期には人工呼吸器から離脱できていることが多い。チンコントロール型電動車椅子は手でジョイスティックを操作できないおおむねC4以上の高位に用いるもので、三角筋・上腕二頭筋が働くC5では手によるジョイスティック操作が可能である。BFO(平衡式前腕装具)は肩・肘周囲の筋力が不十分で上肢を空間に保持できないC5レベルの食事動作などを補助する装具であり、手関節背屈によるテノデーシス把持が使えるC6では通常不要である。コックアップスプリントは手関節背屈が保てないときに背屈位を保持する装具だが、長・短橈側手根伸筋(C6)が働くC6・C7では自力で背屈できるため適応にならない。以上より残存レベルと機器が正しく対応するのは選択肢1だけである。
| 残存レベル | 代表的な機器・装具 |
|---|---|
| C1〜3 | 人工呼吸器・環境制御装置・チンコントロール電動車椅子 |
| C4 | 環境制御装置・チンコントロール電動車椅子 |
| C5 | BFO(平衡式前腕装具) |
| C6 | 手関節駆動式把持装具・コックアップスプリント |
| C7 | 肘伸展可能、プッシュアップ・移乗自立へ |
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