学習トップ理由で解く 作業療法士第12章 ▸ 実地 / QO52P005

理由で解く 作業療法士

QO52P005 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午後 問5
問題
25歳の男性。右前腕切断。筋電義手の作製にあたり、ハンドを開くために長短橈側手根伸筋の筋電位を検出した。近位から見た右前腕横断面の模式図を示す。ハンドを閉じるために検出する筋はどれか。
図
選択肢
1
2
3
4
5
解答
正解5(5)
解説

開く=背側の伸筋、閉じる=掌側の表在屈筋(⑤)を表面電極で検出する。

筋電義手では拮抗する2筋の表面筋電位を「開く/閉じる」の制御信号に割り当てる。図は右前腕の横断面(近位から見た像)で、上が背側=伸筋側、下が掌側=屈筋側、左が橈骨、右が尺骨。ハンドを開くには背側の伸筋である長・短橈側手根伸筋を用いる。ハンドを閉じるにはその拮抗筋である掌側の屈筋を用いる。表面電極は皮膚直下の表在筋の活動を拾うため、掌側かつ表在にある屈筋を選ぶ必要がある。⑤は掌側(下方)の表在に位置する屈筋を指しており、閉じるための検出筋として適切。②は背側の伸筋で開く側、③は橈側で閉じる屈筋の位置ではなく、①は掌側でも深部にあるため表面検出に不向き、④は掌側でも正中付近で位置が異なる。したがって⑤が正しい。

✗ 1. 誤り
掌側深層にある大きな筋(指屈筋群の領域)で屈筋ではあるが深部に位置し、義手ソケットの表面電極では安定して検出できない
✗ 2. 誤り
背側(上方)に位置する伸筋群で、これは手を「開く」側の筋。閉じるための検出筋ではない
✗ 3. 誤り
橈骨側に位置する筋で、閉じる(屈曲)ために検出すべき掌側の表在屈筋とは位置が異なる
✗ 4. 誤り
掌側にあるが正中付近に位置し、閉じる操作の検出部位として想定される表在屈筋(⑤)とは位置が異なる
✓ 5. 正しい
掌側(屈筋側)の表在に位置する筋で、収縮により手関節・手指を屈曲=ハンドを閉じる信号として表面電極で検出できる
ポイント
  • 筋電義手は拮抗筋2サイトで開閉制御
  • 開手=手根伸筋群(背側)
  • 閉手=手根・手指屈筋群(掌側)
  • クロストーク回避のため離れた筋を選択
比較表
筋電義手の制御筋
動作検出筋(部位)
ハンドを開く長・短橈側手根伸筋(背側)
ハンドを閉じる手根・手指屈筋群(掌側)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 作業療法士
App Store入手