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理由で解く 作業療法士

QO52A087 臨床医学大要

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問87
問題
第4腰椎変性すべり症の症候として誤っているのはどれか。
選択肢
1 頻尿
2 下肢痛
3 痙性歩行
4 間欠性跛行
5 会陰部の熱感
解答
正解3(痙性歩行)
解説

腰椎変性すべり症は馬尾・神経根の圧迫(下位運動ニューロン障害)を来すため、上位運動ニューロン徴候である痙性歩行は生じない。

腰椎変性すべり症は主にL4がL5に対して前方すべりを起こし、脊柱管狭窄により馬尾・神経根が圧迫される疾患である。障害されるのは馬尾(末梢=下位運動ニューロン・仙髄神経根)であり、下肢痛、神経性間欠性跛行、膀胱直腸障害(頻尿など)、会陰部のしびれ・熱感といった症候が生じる。一方、痙性歩行は脊髄など上位運動ニューロン障害でみられる徴候で、馬尾レベルの障害では起こらない。したがって症候として誤っているのは痙性歩行(選択肢3)である。

✗ 1. 正しい
頻尿
馬尾障害による膀胱直腸障害としてみられる(正しい症候)
✗ 2. 正しい
下肢痛
神経根圧迫による下肢の放散痛としてみられる(正しい症候)
✓ 3. 誤り
痙性歩行
上位運動ニューロン障害の徴候で、馬尾障害では生じない(誤っている=正解)
✗ 4. 正しい
間欠性跛行
脊柱管狭窄による神経性間欠性跛行がみられる(正しい症候)
✗ 5. 正しい
会陰部の熱感
仙髄神経根(馬尾)障害によるサドル領域の異常感覚(正しい症候)
ポイント
  • L4のすべりと脊柱管狭窄
  • 馬尾=下位運動ニューロン障害
  • 神経性間欠性跛行・膀胱直腸障害
  • 痙性歩行は上位ニューロン徴候で生じない
比較表
馬尾障害と脊髄(上位ニューロン)障害
徴候腰椎変性すべり症(馬尾)
間欠性跛行あり(神経性)
膀胱直腸障害あり
会陰部異常感覚あり
痙性歩行・腱反射亢進なし
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