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理由で解く 作業療法士

QO52A036 作業療法治療学

出典:第52回作業療法士国家試験(2017)午前 問36
問題
上肢にリンパ浮腫がある乳癌術後患者に対する生活上の指導として最も適切なのはどれか。
選択肢
1 日光浴をする。
2 患肢の挙上を避ける。
3 高い温度で温浴をする。
4 アームスリングで保護する。
5 正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
解答
正解5(正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。)
解説

リンパ浮腫管理は複合的理学療法が基本。用手的リンパドレナージは健常なリンパ節・経路へ向けてリンパ液を誘導する。加温・炎症・下垂は浮腫を悪化させる。

乳癌術後の腋窩リンパ節郭清・放射線治療によりリンパ還流が障害され上肢リンパ浮腫が生じる。管理の柱である用手的リンパドレナージ(MLD)は、障害部位から正常に機能するリンパ節・経路へ向けてリンパ液を誘導し排液を促す。一方、日光浴・高温浴は血管拡張と炎症を招き浮腫を増悪させ、患肢下垂やスリングによる不動は還流を妨げるため避ける。挙上や圧迫療法、スキンケア(感染予防)が推奨される。

✗ 1. 誤り
日光浴をする。
日焼け・熱は炎症と血管拡張を招き浮腫を悪化させる
✗ 2. 誤り
患肢の挙上を避ける。
挙上は静脈・リンパ還流を促し浮腫軽減に有効。避けるのは不適
✗ 3. 誤り
高い温度で温浴をする。
高温は血管拡張で組織液貯留を増やし浮腫を増悪させる
✗ 4. 誤り
アームスリングで保護する。
上肢の下垂・不動を招き還流を妨げる。筋ポンプ作用も失われる
✓ 5. 正しい
正常なリンパ節へ向けてマッサージを行う。
用手的リンパドレナージの原則に合致し排液を促す
ポイント
  • 複合的理学療法:MLD・圧迫・運動・スキンケア
  • MLDは健常なリンパ節・経路へ向けて誘導
  • 加温・日光・下垂・不動は浮腫悪化要因
比較表
リンパ浮腫 管理の可否
対応適否と理由
正常リンパ節へのMLD適:排液を促す
患肢挙上・圧迫療法適:還流促進
高温浴・日光浴不適:血管拡張で悪化
下垂・スリングで不動不適:還流阻害
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