学習トップ / 理由で解く 臨床医学総論 / 臨床医学総論 第4章 ▸ D. 姿勢・体位・歩行 / Q28H048
理由で解く 臨床医学総論
右股関節に屈曲拘縮があると右股関節を伸展できないため、右の立脚相後期に体を前へ送れず、左足を前方へ十分に振り出せない。その結果、左の歩幅が減少する。
1歩とは一側の踵接地から対側の踵接地までをいい、歩幅はその進行方向の距離である。左の踵接地は右下肢が立脚相の後期(踵離れ〜つま先離れ)にあるときに起こるので、右股関節がどれだけ伸展できるかが、そのまま左足の着地位置=左の歩幅を決める。屈曲拘縮では伸展できないぶんだけ左足の着地が手前になり、左の歩幅が減る。さらに、股関節屈曲拘縮では(腸腰筋などの股関節屈筋や関節包の短縮により)股関節を伸展できないため、立位・歩行では骨盤を前傾させて代償し、腰椎骨盤リズムにより腰椎前弯が増強する(減少ではない)。この代償が続くと腰痛の原因になる。股関節屈曲拘縮の有無はトーマステストで確かめる。
| 所見 | 原因・成り立ち |
|---|---|
| 対側(左)の歩幅減少 | 右股関節の伸展制限により立脚相後期に体を前へ送れない |
| 腰椎前弯の増強 | 股関節屈筋(腸腰筋など)・関節包の短縮による伸展制限→骨盤前傾→腰椎骨盤リズムによる代償 |
| トレンデレンブルグ徴候 | 中殿筋(股関節外転筋)の筋力低下 |
| はさみ脚歩行 | 両下肢の内転筋群の痙縮(代表例は痙直型両麻痺=脳性麻痺) |
| 大殿筋歩行 | 大殿筋の筋力低下(立脚初期に体幹を後方へ反らせて、股関節を伸展位に保つ) |
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