学習トップ / 理由で解く 臨床医学総論 / 医療概論・衛生学・関係法規 第2章 ▸ 3. ライフスタイルと健康 / Q28H008

理由で解く 臨床医学総論

Q28H008 衛生学

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題8
問題
日本人の食生活について過剰摂取となっている栄養素はどれか。
選択肢
1 食物繊維
2 カルシウム
3 亜 鉛
4 ナトリウム
解答
正解4(ナトリウム)
解説

日本人の食生活で「とりすぎ」が問題になる代表は食塩、すなわちナトリウムである。

我が国の栄養上の課題は、「不足しがちなもの」と「とりすぎているもの」を対にして覚えると迷わない。不足しがちな代表はカルシウムで、これは第2回(1994年)・第4回(1996年)から本問の第28回(2020年)まで一貫している。一方、とりすぎが最も問題になるのは食塩(ナトリウム)で、食塩の過剰摂取は肥満とともに高血圧症の代表的な危険因子とされている。健康日本21でも食塩摂取量の減少・脂肪エネルギー比率の減少・野菜摂取量の増加が目標に掲げられており、「減らす=食塩と脂肪」「増やす=野菜・カルシウム・食物繊維」という向きで整理しておくとよい。

✗ 1. 誤り
食物繊維
野菜・果物とともに不足しがちな側の成分である。生活習慣病の予防の観点から摂取を増やすことが求められており、過剰摂取が問題になっている栄養素ではない。
✗ 2. 誤り
カルシウム
我が国の食生活で最も不足しやすい栄養素の代表であり、過剰側ではない。骨や歯の構成成分で、不足は骨粗鬆症の要因となる。
✗ 3. 誤り
亜 鉛
ミネラル(無機質)のうち微量元素にあたるが、日本人の食生活で過剰が問題とされている栄養素ではない。むしろ不足の側で扱われる。
✓ 4. 正しい
ナトリウム
食塩の形での過剰摂取が我が国の食生活の最大の課題であり、第2回(1994年)から本問の第28回(2020年)まで一貫して「とりすぎ」とされている。食塩の過剰摂取は肥満とともに高血圧症の一般的な危険因子である。
ポイント
  • とりすぎ=食塩(ナトリウム)。不足しがち=カルシウム。この対応は複数回の出題で一貫している。
  • 食塩の過剰摂取と肥満は高血圧症の一般的な危険因子である。
  • 食物繊維・亜鉛は過剰ではなく、不足の側で扱われる栄養素である。
  • 健康日本21の食生活目標は、脂肪エネルギー比率の減少・食塩摂取量の減少・野菜摂取量の増加。摂取エネルギーを増やすことは目標ではない。
  • 重要用語: ナトリウム(食塩), カルシウム, 食物繊維, 健康日本21, 国民健康・栄養調査 を正確に理解しておくこと。
比較表
区分栄養素・成分関連する健康問題
とりすぎが問題食塩(ナトリウム)高血圧症(肥満とともに一般的な危険因子)
とりすぎが問題脂質・エネルギー肥満・脂質異常症
不足しがちカルシウム骨粗鬆症
不足しがち食物繊維・野菜生活習慣病の予防上の課題
不足しがち鉄鉄欠乏性貧血
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学総論
App Store入手