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理由で解く 臨床医学総論

Q28H006 衛生学

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題6
問題
白内障の原因になりにくいのはどれか。
選択肢
1 紫外線
2 可視光線
3 赤外線
4 マイクロ波
解答
正解2(可視光線)
解説

紫外線・赤外線・マイクロ波はいずれも水晶体を傷めて白内障を起こしうるが、可視光線は白内障の原因として挙げられていない。各肢には「白内障の原因になる」という記述の正誤を示しており、その記述が誤りとなる肢=可視光線が答えとなる。

非電離放射線は波長の長い順に電波・マイクロ波・赤外線・可視光線・紫外線と並ぶ。このうち紫外線は、オゾン層の破壊で地表に届くUV-Bが増えると皮膚がんと白内障が増えることが問題とされる。赤外線は熱作用をもち、高温の炉を扱う職業でみられる硝子工白内障の原因となる。マイクロ波は組織を内部から加温する作用があり、白内障や精巣障害が問題となる。可視光線はものを見るための光であり、この並びの中で白内障の原因として挙げられない。なおエックス線などの電離放射線でも、晩発影響として白内障が生じる。

✗ 1. 正しい
紫外線
非電離放射線のうち最も波長が短くエネルギーが高い。オゾン層の破壊により地表に届くUV-B(有害紫外線)が増えると、皮膚がんと白内障が増加することが問題とされている。
✓ 2. 誤り
可視光線
ものを見るために働く光で、白内障の原因として挙げられていない。紫外線・赤外線・マイクロ波と並べたとき、水晶体障害の原因にならない肢はこれである。
✗ 3. 正しい
赤外線
熱作用をもつ非電離放射線で、高熱の炉を扱う職業でみられる硝子工白内障の原因となる。熱中症の原因としても挙げられる。
✗ 4. 正しい
マイクロ波
組織を加温する作用をもつ非電離放射線で、白内障や精巣障害が健康影響として問題となる。電離放射線ではない点も併せて押さえる。
ポイント
  • 非電離放射線は波長の長い順に、電波・マイクロ波・赤外線・可視光線・紫外線。
  • 白内障を起こしうるのは、紫外線(UV-B増加)・赤外線(硝子工白内障)・マイクロ波(加温作用)、および電離放射線の晩発影響。
  • 可視光線はこの並びの中で白内障の原因として挙げられない。
  • オゾン層破壊→UV-B増加→皮膚がん・白内障・免疫機能低下、という流れで押さえる。
  • 重要用語: 非電離放射線, 紫外線(UV-B), 硝子工白内障, マイクロ波 を正確に理解しておくこと。
比較表
電磁波区分主な健康影響
紫外線非電離放射線殺菌作用、ビタミンD生成、紅斑・色素沈着、電気性眼炎、皮膚がん、白内障
可視光線非電離放射線視覚。白内障の原因としては挙げられない
赤外線非電離放射線熱作用。硝子工白内障、熱中症
マイクロ波非電離放射線加温作用。白内障、精巣障害
エックス線・ガンマ線電離放射線晩発影響として白内障・悪性腫瘍
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