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理由で解く 臨床医学総論

Q28H005 衛生学

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題5
問題
精神保健について誤っているのはどれか。
選択肢
1 長期に社会的入院をしている患者に退院促進支援事業を行う。
2 地域医療計画に精神疾患が加えられた。
3 ハローワークで就労支援を行う。
4 精神保健福祉センターは各市町村に置かれる。
解答
正解4(精神保健福祉センターは各市町村に置かれる。)
解説

精神保健福祉の体制と取組みについて誤りを選ぶ設問。精神保健福祉センターは都道府県・指定都市に置かれるため、4が誤りである。

精神保健福祉の体制は、技術的な中核を担う精神保健福祉センター(都道府県・指定都市)、地域の第一線機関である保健所、身近な相談窓口である市町村という三層で理解する。「各市町村に置かれる」のは市町村の相談窓口であって、センターではない。他の3つはいずれも地域移行を進める取組みで、長期の社会的入院に対する退院促進支援事業、医療計画への精神疾患の追加、ハローワークによる就労支援として実際に行われている。退院促進や就労支援は、機能回復・社会復帰を支える第三次予防に位置づけられる。

✗ 1. 正しい
長期に社会的入院をしている患者に退院促進支援事業を行う。
長期に社会的入院をしている患者への退院促進支援事業は実際に行われている。地域生活への移行を支える取組みで、社会復帰は第三次予防に位置づけられる。
✗ 2. 正しい
地域医療計画に精神疾患が加えられた。
医療計画には精神疾患が加えられ、がん・脳卒中・急性心筋梗塞(心血管疾患)・糖尿病とあわせて5疾病として扱われている。地域で精神医療の体制を整える根拠となっている。
✗ 3. 正しい
ハローワークで就労支援を行う。
ハローワーク(公共職業安定所)は精神障害者を含む障害者の就労支援を行っている。就労支援は地域生活の継続を支える柱の一つである。
✓ 4. 誤り
精神保健福祉センターは各市町村に置かれる。
精神保健福祉センターは都道府県および指定都市に置かれるもので、各市町村に置かれるものではない。市町村は身近な相談や申請受付を担い、地域の第一線機関は保健所である。
ポイント
  • 精神保健福祉センターは都道府県・指定都市に設置される。
  • 保健所は地域精神保健の第一線機関、市町村は身近な相談窓口。
  • 医療計画に精神疾患が加えられ5疾病となった。
  • 退院促進支援事業・ハローワークでの就労支援は地域移行の取組み(第三次予防)。
  • 重要用語: 精神保健福祉センター, 保健所, 医療計画, 退院促進支援事業, 就労支援 を正確に理解しておくこと。
比較表
機関設置主体主な役割
精神保健福祉センター都道府県・指定都市技術指導・研修、精神医療審査会の事務、手帳等の判定、困難事例の相談
保健所都道府県・指定都市・中核市等地域精神保健の第一線機関(相談・訪問指導・普及啓発)
市町村市町村身近な相談、福祉サービスの利用支援、申請受付
ハローワーク国障害者の就労支援
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