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理由で解く 臨床医学総論

Q28H004 衛生学

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題4
問題
疾病の三次予防はどれか。
選択肢
1 健康教育
2 予防接種
3 健康診査
4 リハビリテーション
解答
正解4(リハビリテーション)
解説

三次予防は、発病して機能が損なわれた後に機能回復と社会復帰を図り、再発や後遺症を防ぐ段階である。リハビリテーションはこの段階の代表的な活動である。

健康教育と予防接種はいずれも発病前に働きかける一次予防、健康診査は症状のない時期に病気を見つける二次予防であり、リハビリテーションだけが発病後の段階に位置する。リハビリテーションは失われた機能の回復にとどまらず、残された能力を活かして日常生活・職業生活・社会生活に戻れるようにすることを目的とする。同じ列に並ぶのが機能回復訓練・社会復帰・適正配置・後遺症予防である。四つの選択肢を疾病の自然史の順(健康→発病→症状出現→回復期)に並べ替えると、三次予防にあたるものが一つだけであることがはっきりする。

✗ 1. 誤り
健康教育
健康について正しい知識をもち望ましい行動を選べるよう支援する活動で、発病そのものを防ぐ一次予防にあたる。発病後の機能回復を目的とするものではない。
✗ 2. 誤り
予防接種
免疫をつけて特定の感染症の発病を防ぐ一次予防(特異的予防)である。三次予防に分類されることはない。
✗ 3. 誤り
健康診査
自覚症状のない人に検査を行って異常の疑いを拾い上げる二次予防である。早期発見が目的であり、機能回復の段階ではない。
✓ 4. 正しい
リハビリテーション
発病後に残った機能の回復を図り、日常生活・社会生活への復帰を支える活動である。再発・後遺症の防止も含めて三次予防にあたる。
ポイント
  • 三次予防=リハビリテーション・機能回復訓練・社会復帰・適正配置・後遺症予防。
  • 健康教育・予防接種はいずれも一次予防。
  • 健康診査は二次予防(早期発見)。
  • 選択肢を疾病の自然史の順に並べ替えると段階が一つに絞れる。
  • 重要用語: 三次予防, リハビリテーション, 健康教育, 予防接種, 健康診査 を正確に理解しておくこと。
比較表
段階ねらい代表例
0次予防危険因子が生じる社会・環境条件そのものの発生を防ぐ健康的な選択がしやすいまちづくり、健康的な公共政策
一次予防健康水準を高め、発病そのものを防ぐ健康教育・栄養・運動・休養、予防接種、事故防止、生活環境改善、職業病対策
二次予防早期発見・早期治療で重症化を防ぐ健康診断・健康診査、人間ドック、がん検診、スクリーニング検査
三次予防機能回復・社会復帰、再発と後遺症の防止リハビリテーション、機能回復訓練、社会復帰、適正配置、後遺症予防
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