学習トップ / 理由で解く 臨床医学総論 / 医療概論・衛生学・関係法規 第2章 ▸ 13. 保健統計 / Q19A011
理由で解く 臨床医学総論
粗死亡率は人口の年齢構成の影響をそのまま受けるため、高齢化が進むと上昇する。したがってこれが答えとなる。
粗死亡率は1年間の死亡数を人口で割った値(人口千対)で、年齢構成を調整していない。高齢者が増えれば死亡数は当然増えるので、たとえ各年齢での死亡しやすさが改善していても粗死亡率は上昇する。この年齢構成の影響を取り除いて比較できるようにしたものが年齢調整死亡率で、高齢化が進む局面では粗死亡率が上昇する一方、年齢調整死亡率は低下していることがある。乳児死亡率・妊産婦死亡率は母子保健の水準を反映する指標で、我が国では低下してきた末に低い水準にとどまっており、上昇してきている指標ではない。水準が低いことと年次推移は別なので、設問が推移を問うているときは推移そのもので判断する。「上がっているのは高齢化のせいなのか、本当に悪化しているのか」を見分けるために年齢調整死亡率があると理解しておくと、この種の設問に強くなる。
| 指標 | 分子 | 分母 | 高齢化が進むと |
|---|---|---|---|
| 粗死亡率 | 1年間の死亡数 | 人口 | 上昇する |
| 年齢調整死亡率 | 基準人口に当てはめた死亡数 | 基準人口 | 年齢構成の影響を受けない |
| 乳児死亡率 | 生後1年未満の死亡数 | 出生数 | 高齢化の影響を受けない |
| 妊産婦死亡率 | 妊産婦死亡数 | 出産数(出生数+死産数) | 高齢化の影響を受けない |
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