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理由で解く 臨床医学総論

Q19A009 衛生学

出典:あマ指 第19回(2011) 問題9
問題
我が国の最近の食中毒統計で患者数が最も多い食中毒の原因はどれか。
選択肢
1 腸炎ビブリオ
2 サルモネラ属
3 病原性大腸菌O-157
4 ノロウイルス
解答
正解4(ノロウイルス)
解説

出題当時(第19回・2011年)の食中毒統計で患者数が最も多い原因を問う。ノロウイルスが正答である。

食中毒の統計は「発生件数」で見るか「患者数」で見るかによって順位が変わるので、設問がどちらを問うているかを必ず確かめる。ノロウイルスは学校・施設・仕出しなど大人数が同じ食事をとる場面で集団発生しやすく、さらにヒトからヒトへも広がるため、1件あたりの患者数が多くなり患者数の上位を占める。冬季に多いことも特徴で、食中毒全体が夏より冬に患者・件数が多くなる年があるのはこのためである。順位は年次で変わり、第1回(1993年)の出題時点では発生原因で最も多いのはサルモネラとされていたので、必ず出題年の統計として理解する。

✗ 1. 誤り
腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオは海産魚介類による夏季の感染型食中毒で、かつては件数の多い原因菌であったが、出題当時の統計で患者数が最も多い原因ではない。
✗ 2. 誤り
サルモネラ属
サルモネラ属菌は鶏卵・食肉による感染型食中毒の原因菌で、第1回(1993年)の出題時点では発生原因の最多とされたが、出題当時の患者数の最多ではない。
✗ 3. 誤り
病原性大腸菌O-157
腸管出血性大腸菌O157(設問の表記は病原性大腸菌O-157)は溶血性尿毒症症候群を起こしうる重症化しやすい原因菌だが、患者数そのものが最も多いわけではない。
✓ 4. 正しい
ノロウイルス
ノロウイルスは二枚貝を原因食品とし、集団での発生とヒトからヒトへの感染により患者数が多くなるため、出題当時の統計で患者数が最も多い原因であった。
ポイント
  • 出題当時(2011年)の統計で患者数が最も多い食中毒の原因はノロウイルス。
  • 件数と患者数では順位が変わる。設問がどちらを問うているかを確認する。
  • ノロウイルスは冬季に多く、集団発生とヒト−ヒト感染で患者数が大きくなる。
  • 統計の順位は年次で変わる(第1回・1993年時点の発生原因最多はサルモネラ)。
  • 重要用語: ノロウイルス, 患者数, 発生件数, 集団発生 を正確に理解しておくこと。
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