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理由で解く 臨床医学総論

Q19A007 衛生学

出典:あマ指 第19回(2011) 問題7
問題
排菌している結核患者が用いた寝具の消毒法として適しているのはどれか。
選択肢
1 乾熱滅菌法
2 高圧蒸気滅菌法
3 日光消毒法
4 低温消毒法
解答
正解2(高圧蒸気滅菌法) または 3(日光消毒法) 〈複数正答:いずれも正解〉
解説

※本問は複数正答(複数の選択肢が正解と認定された)。選択肢 2/3 のいずれを選んでも正解。

排菌している結核患者の寝具には、高圧蒸気滅菌法と日光消毒法のいずれもが適する。本問は複数の選択肢が正答として扱われ、どちらを選んでも正解となる。

消毒法は対象の性状に合わせて選ぶ。寝具は布製でかさばり、湿った熱には耐えるが、ガラスや金属のような高温の乾熱には向かない。高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)は121℃・約20分の飽和水蒸気で処理する方法で、ガーゼやリネン類にも用いられ、芽胞まで死滅させられる。日光消毒は太陽光線に含まれる紫外線の殺菌力を利用する方法で、寝具・衣類に古くから用いられてきた。紫外線は照射された表面にしか作用しないため、裏返して両面に当てるなどの工夫がいる点も併せて押さえておきたい。

✗ 1. 誤り
乾熱滅菌法
160〜180℃で30〜60分加熱する方法で、ガラス器具や金属器具に用いる。布製の寝具は160℃を超える乾いた高温に耐えられないため適さない。
✓ 2. 正しい
高圧蒸気滅菌法
121℃・約20分の高圧飽和水蒸気で処理する方法。ガーゼやリネン類にも用いることができ、芽胞まで死滅させられるため寝具に適する。
✓ 3. 正しい
日光消毒法
太陽光線に含まれる紫外線の殺菌力を利用する方法で、寝具・衣類に適する。ただし照射された表面にのみ効果があり、内部や陰の部分には及ばない。
✗ 4. 誤り
低温消毒法
63℃・30分などの穏やかな加熱で、牛乳などの飲食物に用いる方法である。加熱が穏やかで対象も飲食物であり、寝具の処理には用いない。
ポイント
  • 結核排菌患者の寝具=高圧蒸気滅菌法または日光消毒法。
  • 高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)は121℃・約20分。リネン・ガーゼにも使え、芽胞にも有効。
  • 乾熱滅菌(160〜180℃)はガラス・金属器具向けで、布類には不向き。
  • 低温殺菌(63℃・30分など)は牛乳などの飲食物向け。
  • 重要用語: 高圧蒸気滅菌法, 日光消毒法, 乾熱滅菌法, 低温殺菌法 を正確に理解しておくこと。
比較表
方法代表的な条件主な対象寝具への適否
乾熱滅菌法160〜180℃・30〜60分ガラス器具・金属器具不適
高圧蒸気滅菌法121℃・約20分鍼・器具・ガーゼ・リネン適
日光消毒法直射日光にさらす寝具・衣類適
低温消毒法63℃・30分など牛乳などの飲食物不適
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