学習トップ / 理由で解く 臨床医学総論 / 医療概論・衛生学・関係法規 第2章 ▸ 9. 成人・高齢者保健 / Q19A006

理由で解く 臨床医学総論

Q19A006 衛生学

出典:あマ指 第19回(2011) 問題6
問題
生活習慣病の危険因子でないのはどれか。
選択肢
1 高血糖
2 高血圧
3 肥満
4 高HDL コレステロール
解答
正解4(高HDL コレステロール)
解説

HDLコレステロールは高いほうが望ましく、危険因子となるのは低HDLコレステロールである。したがって「高HDLコレステロール」は危険因子ではない。

生活習慣病の危険因子には、高血圧・高血糖・脂質異常(低HDLコレステロール、高LDLコレステロール、高中性脂肪)・肥満・喫煙・過度の飲酒・運動不足・食塩の過剰摂取などがある。脂質の項目だけは向きが一様でない点が落とし穴で、HDLコレステロールについては「低いこと」がリスクである。メタボリックシンドロームの診断基準でもHDLコレステロールは低値がリスクとして扱われる。「高」という語がついているから危険因子だろうと即断せず、その指標が高いほうが問題なのか低いほうが問題なのかを一つずつ確かめる習慣をつけたい。

✗ 1. 正しい
高血糖
高血糖は生活習慣病の危険因子である。メタボリックシンドロームの判定でも空腹時血糖が選択項目として用いられる。
✗ 2. 正しい
高血圧
高血圧も生活習慣病の危険因子である。脳卒中や虚血性心疾患の最大級の危険因子であり、減塩などによる管理が重要となる。
✗ 3. 正しい
肥満
肥満も生活習慣病の危険因子である。内臓脂肪の蓄積は高血糖・脂質異常・高血圧を招き、動脈硬化を進める。
✓ 4. 誤り
高HDL コレステロール
HDLコレステロールは高いほうが望ましく、危険因子となるのは低HDLコレステロールのほうである。したがって危険因子ではないこの肢が答えとなる。
ポイント
  • 危険因子となるのは低HDLコレステロール。高HDLコレステロールは危険因子ではない。
  • 生活習慣病の危険因子=高血圧・高血糖・脂質異常・肥満・喫煙・過度の飲酒・運動不足・食塩の過剰摂取。
  • 脂質は向きに注意。中性脂肪・LDLコレステロールは高値が、HDLコレステロールは低値がリスク。
  • メタボリックシンドロームの診断基準でもHDLコレステロールは低値がリスクとして扱われる。
  • 重要用語: 危険因子, HDLコレステロール, 脂質異常症, 一次予防 を正確に理解しておくこと。
比較表
指標危険因子となる向き
血糖高値(高血糖)
血圧高値(高血圧)
中性脂肪・LDLコレステロール高値
HDLコレステロール低値(高値は危険因子ではない)
体格肥満(内臓脂肪の蓄積)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学総論
App Store入手