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理由で解く 臨床医学総論

Q19A005 衛生学

出典:あマ指 第19回(2011) 問題5
問題
作業と疾病との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 トンネル掘削作業 ー イタイイタイ病
2 有機溶剤作業 ー はくろう病
3 VDT 作業 ー 頸肩腕症候群
4 チェーンソー作業 ー じん肺
解答
正解3(VDT 作業 ー 頸肩腕症候群)
解説

作業と疾病の正しい組合せを選ぶ問題。VDT作業は手指の反復作業と同一姿勢の保持をともなうため頸肩腕症候群の要因となり、3が正しい。

他の3つは要因が入れ替えられている。トンネル掘削作業で問題になるのは鉱物性粉じんによるじん肺であり、イタイイタイ病はカドミウムによる公害病で、職業病ではない。はくろう病(白ろう病)は局所振動障害の別名で、チェーンソーなど振動工具の使用によって起こる。したがってチェーンソー作業に結びつくのはじん肺ではなく振動障害である。要因と障害の対応表を頭に置いて、入れ替えを見抜けるようにしておく。

✗ 1. 誤り
トンネル掘削作業 ー イタイイタイ病
トンネル掘削作業で問題になるのは鉱物性粉じんによるじん肺である。イタイイタイ病はカドミウムによる公害病で、鉱山排水に汚染された地域の住民に生じた健康被害であり、職業病ではない。
✗ 2. 誤り
有機溶剤作業 ー はくろう病
はくろう病(白ろう病)は局所振動障害の別名で、チェーンソーなど振動工具による障害である。有機溶剤の健康影響は中枢神経の抑制や肝・腎障害であり、この組合せは成り立たない。
✓ 3. 正しい
VDT 作業 ー 頸肩腕症候群
VDT作業は画面を注視しながら手指の操作を反復し、同じ姿勢を保つため、頸・肩・腕に痛みやだるさを生じる。頸肩腕症候群の要因として正しい。
✗ 4. 誤り
チェーンソー作業 ー じん肺
チェーンソー作業で起こるのは局所振動障害(白ろう病)である。じん肺の要因は鉱物性粉じんであり、この組合せは成り立たない。
ポイント
  • VDT作業=頸肩腕症候群・眼精疲労。
  • はくろう病(白ろう病)=局所振動障害。チェーンソーなど振動工具が要因。
  • じん肺=鉱物性粉じん(トンネル掘削・坑内作業)。
  • イタイイタイ病はカドミウムによる公害病(地域住民の健康被害)で、職業病ではない。
  • 重要用語: 頸肩腕症候群, 白ろう病, 局所振動障害, じん肺 を正確に理解しておくこと。
比較表
作業・有害因子起こる健康障害
VDT作業・手指の反復作業頸肩腕症候群・眼精疲労
局所振動(チェーンソーなどの振動工具)局所振動障害=はくろう病(白ろう病)・レイノー現象
鉱物性粉じん(トンネル掘削作業・坑内作業)じん肺
有機溶剤中枢神経抑制・肝腎障害・造血器障害
カドミウム(鉱山排水による環境汚染)イタイイタイ病=公害病であり職業病ではない
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