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理由で解く 臨床医学総論

Q19A004 衛生学

出典:あマ指 第19回(2011) 問題4
問題
我が国の水道水の基準で検出されてはならないのはどれか。
選択肢
1 水銀
2 大腸菌
3 シアン
4 カドミウム
解答
正解2(大腸菌)
解説

水質基準の項目は、「検出されないこと」と定められたものと、基準値以下であればよいものに分かれます。検出されてはならないと定められているのは大腸菌です。

各選択肢について「基準値以下なら検出されてもよい項目か、それともゼロでなければならない項目か」を判断する設問です。水道法4条は、病原生物に汚染されていないこと、シアン・水銀その他の有毒物質を含まないこと、銅・鉄・フッ素などを許容量を超えて含まないこと、などを水道水の要件として定めています。これを受けた水質基準では、金属や消毒副生成物には数値の基準値が設けられ、その値以下であれば適合となります。一方、微生物の項目である大腸菌だけは「検出されないこと」とされ、検出された時点で不適合です。大腸菌は病原生物による汚染の有無をみる指標であり、ゼロが求められる理由もここにあります。

✗ 1. 誤り
水銀
水銀及びその化合物には0.0005mg/L以下という数値の基準値が定められています。基準値以下であれば適合となるため、検出されてはならない項目にはあたりません。
✓ 2. 正しい
大腸菌
大腸菌は水質基準で「検出されないこと」と定められています。病原生物による汚染がないことを確かめるための指標であり、検出された時点で不適合となる唯一の型の項目です。
✗ 3. 誤り
シアン
シアンは水道法4条が有毒物質として挙げる物質ですが、水質基準では数値の基準値によって管理されています。「検出されないこと」と定められているのは大腸菌のほうです。
✗ 4. 誤り
カドミウム
カドミウム及びその化合物には0.003mg/L以下という数値の基準値があります。基準値以下であれば適合となるため、検出されてはならない項目ではありません。
ポイント
  • 水質基準で「検出されないこと」と定められているのは大腸菌。
  • 水銀(0.0005mg/L以下)・カドミウム(0.003mg/L以下)・ヒ素(0.01mg/L以下)・総トリハロメタン(0.1mg/L以下)は数値の基準値。
  • 一般細菌は1mL中100個以下。微生物の項目でも大腸菌とは扱いが違う。
  • 水道法4条=病原生物に汚染されていないこと、有毒物質を含まないこと、許容量を超えて含まないこと、など。
  • 水質基準は改正が多いので、受験する年の告示で数値を確認する。
  • 重要用語: 水質基準, 大腸菌, 水道法4条, 一般細菌 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目基準
大腸菌検出されないこと
一般細菌1mL中100個以下
水銀及びその化合物0.0005mg/L以下
カドミウム及びその化合物0.003mg/L以下
ヒ素及びその化合物0.01mg/L以下
総トリハロメタン0.1mg/L以下
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