学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ J. 浮腫 / Q0620

理由で解く 臨床医学総論

Q0620 おもな症状の診察法

出典:あマ指 第18回(2010) 問題66
問題
浮腫をきたさない疾患はどれか。
選択肢
1 肝硬変
2 心不全
3 甲状腺機能亢進症
4 腎不全
解答
正解3(甲状腺機能亢進症)
解説
✗ 1. 誤り
肝硬変
肝硬変では肝臓のアルブミン合成低下と門脈圧亢進により浮腫・腹水をきたす。
✗ 2. 誤り
心不全
心不全では右心不全による静脈圧上昇で全身の浮腫をきたす。
✓ 3. 正解
甲状腺機能亢進症
✓ 正しい。 浮腫は肝硬変(低アルブミン血症・門脈圧亢進)、心不全(静脈圧上昇)、腎不全(ナトリウム・水分貯留)で生じる。甲状腺機能亢進症は代謝亢進により体重減少・頻脈・発汗増加が主症状であり、浮腫はきたさない。浮腫をきたすのは甲状腺機能低下症(粘液水腫)である。
✗ 4. 誤り
腎不全
腎不全ではナトリウム・水分の排泄障害により浮腫をきたす。
ポイント
  • 浮腫は甲状腺機能低下症でみられ、甲状腺機能亢進症ではみられない。
  • 浮腫は肝硬変(低アルブミン血症・門脈圧亢進)、心不全(静脈圧上昇)、腎不全(ナトリウム・水分貯留)で生じる。
  • 甲状腺機能亢進症は代謝亢進により体重減少・頻脈・発汗増加が主症状であり、浮腫はきたさない。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
分類 原因 具体例
全身性浮腫 心原性 うっ血性心不全(静脈圧上昇)
肝性 肝硬変(低アルブミン血症・門脈圧亢進)
腎性 糸球体腎炎・ネフローゼ症候群・腎不全
内分泌性 甲状腺機能低下症(粘液水腫)・月経前浮腫
低栄養性 飢餓・蛋白漏出性胃腸症・脚気
局所性浮腫 リンパ性 象皮病・悪性腫瘍リンパ節転移
静脈性 静脈瘤・静脈血栓症
炎症・アレルギー 熱傷・外傷・血管神経性浮腫
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題66|浮腫をきたさない疾患はどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題66|浮腫をきたさない疾患はどれか。
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