学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ J. 浮腫 / Q0621

理由で解く 臨床医学総論

Q0621 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題53
問題
血漿膠質浸透圧低下による浮腫がみられるのはどれか。
選択肢
1 うっ血性心不全
2 肝硬変
3 癌性胸膜炎
4 フィラリア症
解答
正解2(肝硬変)
解説
✗ 1. 誤り
うっ血性心不全
うっ血性心不全は静脈圧上昇(毛細血管圧上昇)による浮腫であり、膠質浸透圧低下が主因ではない。
✓ 2. 正解
肝硬変
✓ 正しい。 血漿膠質浸透圧は主にアルブミンにより維持されている。肝硬変では肝臓のアルブミン合成能が低下し、低アルブミン血症による膠質浸透圧低下で浮腫が生じる。うっ血性心不全は静脈圧上昇、癌性胸膜炎はリンパ管閉塞による局所性浮腫、フィラリア症はリンパ管閉塞によるリンパ浮腫であり、いずれも膠質浸透圧低下が主因ではない。
✗ 3. 誤り
癌性胸膜炎
癌性胸膜炎は腫瘍によるリンパ管閉塞や血管透過性亢進による局所性の浮腫・胸水である。
✗ 4. 誤り
フィラリア症
フィラリア症はフィラリア虫によるリンパ管閉塞でリンパ浮腫をきたし、膠質浸透圧低下が主因ではない。
ポイント
  • 膠質浸透圧低下による浮腫:肝硬変・ネフローゼ症候群・栄養失調(低アルブミン血症)。
  • 血漿膠質浸透圧は主にアルブミンにより維持されている。
  • 肝硬変では肝臓のアルブミン合成能が低下し、低アルブミン血症による膠質浸透圧低下で浮腫が生じる。
  • 重要用語: ネフローゼ症候群、栄養失調、低アルブミン血症 を正確に理解しておくこと。
比較表
浮腫の発生機序 原因疾患
毛細血管圧上昇 うっ血性心不全・腎不全・静脈血栓症
血漿膠質浸透圧低下(低アルブミン血症) 肝硬変・ネフローゼ症候群・栄養失調
毛細血管透過性亢進 熱傷・外傷・炎症・アレルギー
リンパ管閉塞 悪性腫瘍リンパ節転移・フィラリア症
Na・水分貯留 腎不全・内分泌性浮腫
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題53|血漿膠質浸透圧低下による浮腫がみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題53|血漿膠質浸透圧低下による浮腫がみられるのはどれか。
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