学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ F. 悪心・嘔吐・腹痛・吐血・下血 / Q0578

理由で解く 臨床医学総論

Q0578 おもな症状の診察法

出典:鍼灸 第25回(2017) 問題52
問題
吐血の原因となる疾患はどれか。
選択肢
1 大腸憩室炎
2 マロリー・ワイス症候群
3 過敏性腸症候群
4 急性膵炎
解答
正解2(マロリー・ワイス症候群)
解説
✗ 1. 誤り
大腸憩室炎
大腸憩室炎は大腸憩室の炎症で下血の原因となるが、吐血の原因ではない。
✓ 2. 正解
マロリー・ワイス症候群
✓ 正しい。 マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐により食道胃接合部の粘膜が裂けて出血する疾患で、吐血の原因となる。飲酒後の嘔吐がきっかけとなることが多い。大腸憩室炎は下部消化管疾患で下血の原因、過敏性腸症候群は機能性疾患で出血はなく、急性膵炎は上腹部痛・背部痛が主症状である。
✗ 3. 誤り
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は腸管の機能異常で腹痛・便通異常が主症状であり、消化管出血はきたさない。
✗ 4. 誤り
急性膵炎
急性膵炎は上腹部痛・背部痛・嘔吐が主症状であり、吐血の原因ではない。
ポイント
  • マロリー・ワイス症候群は嘔吐による食道胃接合部の裂創で吐血をきたす。
  • マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐により食道胃接合部の粘膜が裂けて出血する疾患で、吐血の原因となる。
  • 飲酒後の嘔吐がきっかけとなることが多い。
  • 重要用語: マロリー を正確に理解しておくこと。
比較表
腹痛の種類 機序 痛みの性状 局在性 具体例
内臓痛 管腔臓器の伸展・拡張・収縮 鈍痛または間欠的疝痛 乏しい(正中線上) 胃炎・胆石症・腸閉塞
体性痛 腹膜の刺激 鋭い持続痛 明確(病変部と一致) 腹膜炎・虫垂炎
関連痛(放散痛) 内臓痛の脊髄内波及 皮膚分節に感じる痛み 病変から離れた部位 胆嚢炎→右肩痛、心筋梗塞→心窩部痛

表: 腹痛の分類(内臓痛・体性痛・関連痛)

解説画像
鍼灸 第25回(2017) 問題52|吐血の原因となる疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第25回(2017) 問題52|吐血の原因となる疾患はどれか。
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