学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ E. 動悸・胸痛 / Q0561

理由で解く 臨床医学総論

Q0561 おもな症状の診察法

出典:あマ指 第4回(1996) 問題69
問題
胸痛を起こす疾患で適切な記述はどれか。
選択肢
1 自然気胸の痛みは突然に起こる。
2 心筋梗塞の痛みは数分で治まる。
3 狭心症の痛みは右肩に放散する。
4 解離性大動脈瘤は胸全体に鈍痛が起こる。
解答
正解1(自然気胸の痛みは突然に起こる。)
解説
✓ 1. 正解
自然気胸の痛みは突然に起こる。
✓ 正しい。 自然気胸は肺胞の破裂により胸腔内に空気が漏出する疾患で、突然の胸痛と呼吸困難をきたす。心筋梗塞の胸痛は30分以上持続し(数分で治まるのは狭心症)、狭心症の痛みは左肩・左腕に放散する(右肩ではない)。解離性大動脈瘤は突然の背部痛(引き裂かれるような痛み)が特徴で前胸部痛ではない。
✗ 2. 誤り
心筋梗塞の痛みは数分で治まる。
心筋梗塞の胸痛は30分以上持続するのが特徴であり、数分で治まるのは狭心症である。
✗ 3. 誤り
狭心症の痛みは右肩に放散する。
狭心症の痛みは左肩・左腕に放散するのが典型的であり、右肩への放散は特徴的ではない。
✗ 4. 誤り
解離性大動脈瘤は胸全体に鈍痛が起こる。
解離性大動脈瘤は背部に引き裂かれるような激痛を呈し、前胸部のみの痛みではない。
ポイント
  • 自然気胸の胸痛は突然発症。心筋梗塞は30分以上持続、狭心症は数分で消失。
  • 自然気胸は肺胞の破裂により胸腔内に空気が漏出する疾患で、突然の胸痛と呼吸困難をきたす。
  • 心筋梗塞の胸痛は30分以上持続し(数分で治まるのは狭心症)、狭心症の痛みは左肩・左腕に放散する(右肩ではない)。
  • 重要用語: 狭心症は数分で消失 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 痛みの性状 持続時間 放散痛 その他の特徴
狭心症 前胸部の圧迫感・絞扼感 数分(15分以内) 左肩・左腕 ニトログリセリンで軽快
心筋梗塞 激烈な前胸部痛 30分以上持続 左肩・左腕・顎 ニトロで軽快しない。ショックあり
解離性大動脈瘤 引き裂かれるような激痛 持続性 背部 突然発症。緊急手術
自然気胸 突然の胸痛 持続性 なし 呼吸困難を伴う
帯状疱疹 神経に沿った痛み 持続性 肋間神経領域 ウイルス(VZV)が原因。皮疹あり
胸膜炎 深呼吸・咳で悪化 持続性 なし 胸膜の炎症

表: 胸痛をきたす主な疾患の鑑別

解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題69|胸痛を起こす疾患で適切な記述はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題69|胸痛を起こす疾患で適切な記述はどれか。
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