学習トップ理由で解く 臨床医学総論第10章 ▸ B. めまい・耳鳴り・難聴・眼振 / Q0537

理由で解く 臨床医学総論

Q0537 おもな症状の診察法

出典:あマ指 第18回(2010) 問題68
問題
伝音声難聴で正しい記述はどれか。
選択肢
1 老人性の難聴に多い。
2 コルチ器官の異常で生じる。
3 聴神経腫瘍が原因となる。
4 補聴器の使用が有用である。
解答
正解4(補聴器の使用が有用である。)
解説
✗ 1. 誤り
老人性の難聴に多い。
老人性難聴は内耳の加齢変化による感音性難聴であり、伝音性難聴ではない。
✗ 2. 誤り
コルチ器官の異常で生じる。
コルチ器官は内耳の蝸牛にある感覚器で、その障害は感音性難聴をきたす。
✗ 3. 誤り
聴神経腫瘍が原因となる。
聴神経腫瘍(聴神経鞘腫)は第VIII脳神経の腫瘍で感音性難聴の原因である。
✓ 4. 正解
補聴器の使用が有用である。
✓ 正しい。 伝音性難聴は外耳・中耳の障害による音の伝導障害で、内耳以降の機能は保たれている。そのため補聴器で音を増幅すれば内耳に十分な音が届き、効果的に聴力を改善できる。老人性難聴は内耳の加齢変化による感音性難聴であり、コルチ器官の障害や聴神経腫瘍も感音性難聴の原因である。
ポイント
  • 伝音性難聴では内耳機能が保たれているため、補聴器による音の増幅が有用である。
  • 伝音性難聴は外耳・中耳の障害による音の伝導障害で、内耳以降の機能は保たれている。
  • そのため補聴器で音を増幅すれば内耳に十分な音が届き、効果的に聴力を改善できる。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 伝音性難聴 感音性難聴
障害部位 外耳・中耳(伝音器) 内耳〜聴覚中枢(神経聴覚路)
気導聴力 低下 低下
骨導聴力 正常 低下
リンネ試験 陰性(骨導>気導) 陽性(気導>骨導だが両方低下)
補聴器の効果 有用(内耳機能は保たれている) 効果が限定的
代表疾患 耳垢塞栓・耳管狭窄・急性中耳炎・慢性中耳炎・耳硬化症 メニエール病・突発性難聴・老人性難聴・騒音性難聴・聴神経腫瘍・ムンプス難聴

表: 伝音性難聴と感音性難聴の鑑別

解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題68|伝音声難聴で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題68|伝音声難聴で正しい記述はどれか。
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