学習トップ理由で解く 臨床医学総論第8章 ▸ D. 高齢者の診察 / Q0434

理由で解く 臨床医学総論

Q0434 その他の診察

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題57
問題
高齢者がもちで窒息をおこしやすい原因で誤っているのはどれか。
選択肢
1 歯の喪失
2 咳嗽反射の亢進
3 嚥下筋の筋力低下
4 唾液分泌の減少
解答
正解2(咳嗽反射の亢進)
解説
✗ 1.
歯の喪失
✗ 正しい。歯の喪失は咀嚼機能の低下をきたし、食物を十分に細かくできないため窒息の原因となる。正しい。
✓ 2. 正解
咳嗽反射の亢進
✓ 誤り。 高齢者では咳嗽反射は亢進ではなく減弱する。咳嗽反射が減弱するため異物の排出が困難になり、窒息のリスクが高まる。高齢者では歯の喪失により咀嚼が不十分になり、嚥下筋の筋力低下や唾液分泌の減少も加わって、窒息を起こしやすい。
✗ 3.
嚥下筋の筋力低下
✗ 正しい。嚥下筋の筋力低下は嚥下機能の低下をきたし、窒息のリスクを高める。正しい。
✗ 4.
唾液分泌の減少
✗ 正しい。唾液分泌の減少は食塊の形成と嚥下を困難にし、窒息のリスクを高める。正しい。
ポイント
  • 高齢者は咳嗽反射が減弱(亢進ではない)するため異物排出が困難になる
  • 高齢者では咳嗽反射は亢進ではなく減弱する。
  • 咳嗽反射が減弱するため異物の排出が困難になり、窒息のリスクが高まる。
  • 重要用語: 高齢者は咳嗽反射が減弱、亢進ではない を正確に理解しておくこと。
比較表
高齢者の特徴 具体的な変化
生理反応の低下 重症感染症でも平熱、急性心筋梗塞でも胸痛なし
複数疾患の合併 一つに限らずいくつかの疾患を合併
回復の遅延 若年者より回復が遅く合併症を起こしやすい
症状の非典型性 急性虫垂炎でも腹膜刺激症状に乏しい
嚥下機能の低下 咳嗽反射低下、嚥下筋の筋力低下、唾液分泌減少
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題57|高齢者がもちで窒息をおこしやすい原因で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題57|高齢者がもちで窒息をおこしやすい原因で誤っているのはどれか。
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