学習トップ理由で解く 臨床医学総論第5章 ▸ I. 腹部 / Q0194

理由で解く 臨床医学総論

Q0194 局所の診察

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題56
問題
肝臓の悪性腫瘍で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 転移性腫瘍が多い。
2 原発性腫瘍の大部分は肝細胞癌である。
3 中心性壊死は肝細胞癌の特徴である。
4 日本人の肝細胞癌の大部分はC 型肝炎ウイルスの持続感染がある。
解答
正解3(中心性壊死は肝細胞癌の特徴である。)
解説
✗ 1.
転移性腫瘍が多い。
✗ 正しい。肝臓の悪性腫瘍は転移性腫瘍が原発性より多く、正しい。
✗ 2.
原発性腫瘍の大部分は肝細胞癌である。
✗ 正しい。原発性肝腫瘍の大部分は肝細胞癌であり、正しい。
✓ 3. 正解
中心性壊死は肝細胞癌の特徴である。
✓ 誤り。 中心性壊死は肝細胞癌の特徴ではなく、うっ血肝(右心不全など)で中心静脈周囲にみられる壊死パターンである。肝臓の悪性腫瘍は転移性腫瘍が原発性腫瘍より多く、原発性の大部分は肝細胞癌であり、日本ではC型肝炎ウイルスの持続感染が主要な原因である。
✗ 4.
日本人の肝細胞癌の大部分はC 型肝炎ウイルスの持続感染がある。
✗ 正しい。日本人の肝細胞癌の多くはC型肝炎ウイルスの持続感染が背景にあり、正しい。
ポイント
  • 中心性壊死はうっ血肝の所見であり、肝細胞癌の特徴ではない。
  • 中心性壊死は肝細胞癌の特徴ではなく、うっ血肝(右心不全など)で中心静脈周囲にみられる壊死パターンである。
  • 肝臓の悪性腫瘍は転移性腫瘍が原発性腫瘍より多く、原発性の大部分は肝細胞癌であり、日本ではC型肝炎ウイルスの持続感染が主要な原因である。
  • 重要用語: 肝細胞癌の特徴ではない を正確に理解しておくこと。
比較表
腹部の区分 位置する臓器 代表的な触診所見
心窩部 胃、膵臓 胃癌の腫瘤、胃潰瘍の圧痛
右季肋部 肝臓、胆嚢 肝腫大、胆嚢腫大、胆石の圧痛
左季肋部 脾臓 脾腫(肝硬変、白血病)
臍部 小腸、大腸(横行結腸) 横行結腸癌
右側腹部 右腎 腎癌、水腎症
左側腹部 左腎 腎腫大(脾腫との鑑別要)
右腸骨窩(回盲部) 虫垂、回盲部 虫垂炎(マックバーネ点の圧痛)
左腸骨窩 S状結腸 S状結腸癌、便秘時の糞塊
下腹部 膀胱、子宮 膀胱炎の圧痛、子宮筋腫
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題56|肝臓の悪性腫瘍で誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題56|肝臓の悪性腫瘍で誤っている記述はどれか。
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