学習トップ理由で解く 臨床医学総論第8章 ▸ A. 救急時の診察 / Q0421

理由で解く 臨床医学総論

Q0421 その他の診察

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題60
問題
食中毒の原因菌で激しい下痢を主症状としないのはどれか。
選択肢
1 腸炎ビブリオ
2 ボツリヌス菌
3 サルモネラ属
4 ブドウ球菌
解答
正解2(ボツリヌス菌)
解説
✗ 1.
腸炎ビブリオ
✗ 正しい。腸炎ビブリオは魚介類を介した食中毒で、激しい水様性下痢と腹痛が主症状である。
✓ 2. 正解
ボツリヌス菌
✓ 誤り。 ボツリヌス菌による食中毒は神経症状が主体であり、激しい下痢を主症状としない。ボツリヌス毒素は神経終末でのアセチルコリン放出を阻害し、複視・嚥下障害・構音障害・呼吸筋麻痺などの弛緩性麻痺を引き起こす。腸炎ビブリオ・サルモネラ・ブドウ球菌はいずれも激しい下痢や嘔吐を主症状とする。
✗ 3.
サルモネラ属
✗ 正しい。サルモネラ属は鶏卵・食肉を介した食中毒で、下痢・腹痛・発熱が主症状である。
✗ 4.
ブドウ球菌
✗ 正しい。ブドウ球菌(黄色ブドウ球菌)は毒素型食中毒で、嘔吐と下痢が主症状である。
ポイント
  • ボツリヌス菌は神経症状が主体で、下痢ではなく弛緩性麻痺が特徴
  • ボツリヌス菌による食中毒は神経症状が主体であり、激しい下痢を主症状としない。
  • ボツリヌス毒素は神経終末でのアセチルコリン放出を阻害し、複視・嚥下障害・構音障害・呼吸筋麻痺などの弛緩性麻痺を引き起こす。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因菌 主症状 特徴
ボツリヌス菌 神経麻痺(複視、嚥下障害) 致死率最高、下痢は主症状でない
サルモネラ属 激しい下痢、発熱 鶏卵・食肉が原因食品
腸炎ビブリオ 激しい下痢、腹痛 魚介類が原因食品
黄色ブドウ球菌 嘔吐、下痢 毒素型、潜伏期短い
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題60|食中毒の原因菌で激しい下痢を主症状としないのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題60|食中毒の原因菌で激しい下痢を主症状としないのはどれか。
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