学習トップ理由で解く 臨床医学総論第7章 ▸ I. 整形外科学的検査法 / Q0387

理由で解く 臨床医学総論

Q0387 運動機能検査

出典:あマ指 第20回(2012) 問題57
問題
頸部を健側に側屈固定し、患側上肢を下方に牽引して痛みの誘発をみるのはどれか。
選択肢
1 イートンテスト
2 ジャクソンテスト
3 スパーリングテスト
4 ライトテスト
解答
正解1(イートンテスト)
解説
✓ 1. 正しい
イートンテスト
頸部を健側に側屈固定し、患側上肢を斜め下方へ牽引して痛みの誘発をみる検査はイートンテスト(肩引き下げ検査)である。この操作で根性疼痛が増強すれば、神経根を包む硬膜鞘や関節包の癒着、または椎間孔の骨棘形成により神経根が圧迫・牽引されていることを示す。
✗ 2. 誤り
ジャクソンテスト
ジャクソンテストは頭部を後屈させたまま頭頂部を下方へ圧迫し、上肢への放散痛の出現をみる神経根圧迫検査であり、健側への側屈・下方牽引という設問の手技とは異なる。
✗ 3. 誤り
スパーリングテスト
スパーリングテストは頭部を患側へ側屈させて頭頂部を圧迫し、患側上肢への放散痛の出現をみる検査であり、健側へ側屈させて牽引する設問の手技とは異なる。
✗ 4. 誤り
ライトテスト
ライトテストは上肢を過外転(外転・外旋)させて橈骨動脈拍動の減弱やしびれをみる胸郭出口症候群の検査であり、頸部を側屈・牽引して神経根症状をみる設問の手技とは異なる。
ポイント
  • ジャクソンテスト:頸部を健側側屈+患側上肢下方牽引で神経根刺激症状をみる。
  • 頸部を健側に側屈固定し、患側上肢を下方に牽引して痛みの誘発をみる検査はジャクソンテスト(肩押し下げ検査法)である。
  • この検査で根性疼痛が増強すれば、神経根を包む硬膜鞘や付近の関節包の癒着、または椎間孔の骨棘形成により神経根が圧迫・伸展されていることを示す。
  • 重要用語: 頸部を健側に側屈固定し を正確に理解しておくこと。
比較表
検査法 方法 陽性所見
ジャクソンテスト 頸部を後側屈し頭部を下方に圧迫 患側上肢への放散痛
スパーリングテスト 頭部を患側へ倒し前頭部を圧迫 患側上肢への放散痛・しびれ
イートンテスト 頭部を健側へ傾け患側上肢を下方に牽引 著しい放散痛
肩押し下げ検査法 頭部を一側に傾け反対側の肩を押し下げ 根性疼痛の増強
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題57|頸部を健側に側屈固定し、患側上肢を下方に牽引して痛みの誘発をみるのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題57|頸部を健側に側屈固定し、患側上肢を下方に牽引して痛みの誘発をみるのはどれか。
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