学習トップ理由で解く 臨床医学総論第5章 ▸ K. 四肢 / Q0225

理由で解く 臨床医学総論

Q0225 局所の診察

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題65
問題
手指の変形と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 ヘバーデン結節 ― 変形性関節症
2 ボタン穴変形 ― 慢性関節リウマチ
3 くも状指 ― マルファン症候群
4 デュプイトレン拘縮 ― 感染症
解答
正解4(デュプイトレン拘縮 ― 感染症)
解説
✗ 1. 正しい
ヘバーデン結節 ― 変形性関節症
ヘバーデン結節は変形性(指節間)関節症でDIP関節に生じる骨性の結節(骨棘)であり、この組合せは正しい。
✗ 2. 正しい
ボタン穴変形 ― 慢性関節リウマチ
ボタン穴(ボタンホール)変形はPIP関節屈曲・DIP関節過伸展を呈する関節リウマチの手指変形であり、この組合せは正しい。
✗ 3. 正しい
くも状指 ― マルファン症候群
くも状指(クモ指、arachnodactyly)は細く長い指を特徴とし、マルファン症候群でみられるため、この組合せは正しい。
✓ 4. 誤り
デュプイトレン拘縮 ― 感染症
デュプイトレン拘縮は手掌腱膜(手掌筋膜)の肥厚・短縮による指の屈曲拘縮であり、感染症が原因ではない(糖尿病やアルコール性肝障害との関連が指摘される)。よってこの組合せが誤りで、正答となる。
ポイント
  • ヘバーデン結節=変形性関節症は正しいが、デュプイトレン拘縮は感染症ではない。
  • デュプイトレン拘縮は手掌筋膜の短縮・肥厚による指の屈曲拘縮であり、感染症が原因ではない。
  • 糖尿病やアルコール性肝障害との関連が指摘されている。
  • 重要用語: 基本事項 を正確に理解しておくこと。
比較表
手の変形 原因となる神経障害 特徴
下垂手(落下手) 橈骨神経麻痺 手関節の伸展不能
猿手 正中神経麻痺 母指球萎縮、手が扁平
鷲手 尺骨神経麻痺 骨間筋萎縮、MP関節背屈・IP関節屈曲
ボタン穴変形 関節リウマチ PIP屈曲・DIP過伸展
スワンネック変形 関節リウマチ PIP過伸展・DIP屈曲
ヘバーデン結節 変形性関節症 DIP関節背側の骨隆起
ブシャール結節 変形性関節症 PIP関節の骨棘
太鼓ばち指 先天性心疾患、慢性肺疾患 末節の腫大、爪の凸状変化
デュプイトレン拘縮 手掌筋膜の短縮・肥厚 第4・5指の屈曲拘縮
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題65|手指の変形と疾患との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題65|手指の変形と疾患との組合せで誤っているのはどれか。
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