学習トップ理由で解く 臨床医学総論第5章 ▸ I. 腹部 / Q0200

理由で解く 臨床医学総論

Q0200 局所の診察

出典:あマ指 第16回(2008) 問題60
問題
汎発性腹膜炎でみられないのはどれか。
選択肢
1 腹部陥凹
2 反跳痛
3 グル音増強
4 腹壁緊張
解答
正解3(グル音増強)
解説
✗ 1.
腹部陥凹
✗ 正しい。腹部陥凹は汎発性腹膜炎の初期にみられることがある。
✗ 2.
反跳痛
✗ 正しい。反跳痛(ブルンベルグ徴候)は腹膜刺激徴候で腹膜炎でみられる。
✓ 3. 正解
グル音増強
✓ 誤り。 汎発性腹膜炎ではグル音は消失する。腸管蠕動が停止するためである。グル音の増強は腸管蠕動亢進時(機械的イレウスなど)にみられ、汎発性腹膜炎とは逆の所見である。腹部陥凹(初期)、反跳痛(ブルンベルグ徴候)、腹壁緊張(板状硬)は腹膜炎の徴候である。
✗ 4.
腹壁緊張
✗ 正しい。腹壁緊張(板状硬)は汎発性腹膜炎の特徴的な所見である。
ポイント
  • 汎発性腹膜炎ではグル音は消失(増強ではない)し、腸管蠕動が停止する。
  • 汎発性腹膜炎ではグル音は消失する。
  • 腸管蠕動が停止するためである。
  • 重要用語: 増強ではない、腸管蠕動が停止する を正確に理解しておくこと。
比較表
腹部の所見 意味する病態
筋性防御(デファンス) 壁側腹膜への炎症波及
ブルンベルグ徴候(反跳痛) 腹膜刺激(腹膜炎)
板状硬 汎発性腹膜炎(消化管穿孔など)
グル音消失 腸管蠕動停止(腹膜炎、麻痺性イレウス)
グル音亢進(金属音) 機械的腸閉塞
マックバーネ点の圧痛 急性虫垂炎
ランツ点の圧痛 急性虫垂炎
ボアス点の圧痛 胃潰瘍
解説画像
あマ指 第16回(2008) 問題60|汎発性腹膜炎でみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第16回(2008) 問題60|汎発性腹膜炎でみられないのはどれか。
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