学習トップ理由で解く 臨床医学総論第3章 ▸ C. 血圧 / Q0059

理由で解く 臨床医学総論

Q0059 生命徴候(バイタルサイン)の診察

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題60
問題
血圧測定で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 触診法は聴診法より測定値が高くなる。
2 血圧は通常上腕で測定する。
3 大動脈閉鎖不全症では拡張期血圧をスワン4 点で判定する。
4 触診法では収縮期血圧のみ測定できる。
解答
正解1(触診法は聴診法より測定値が高くなる。)
解説
✓ 1. 正解
触診法は聴診法より測定値が高くなる。
✓ 誤り。 触診法は聴診法より測定値が低くなるのであり、高くなるというのは誤りである。触診法では動脈拍動が触れ始める点を収縮期血圧とするが、聴診法で最初にコロトコフ音が聴こえる時点より遅れて触知されるため、触診法では5〜10mmHg程度低い値が得られる。
✗ 2.
血圧は通常上腕で測定する。
✗ 正しい。血圧は通常上腕で測定する。上腕動脈の拍動を肘窩で確認し、聴診器を当てて測定する。正しい記述である。
✗ 3.
大動脈閉鎖不全症では拡張期血圧をスワン4 点で判定する。
✗ 正しい。大動脈弁閉鎖不全症ではコロトコフ音が消失しないことがあるため、スワン第4点(音が急に弱くなる点)を拡張期血圧として判定する。正しい記述である。
✗ 4.
触診法では収縮期血圧のみ測定できる。
✗ 正しい。触診法では拍動の再開のみを感知するため、収縮期血圧のみ測定可能であり、拡張期血圧は判定できない。正しい記述である。
ポイント
  • 触診法は聴診法より血圧測定値が低くなる(5〜10mmHg程度)
  • 触診法は聴診法より測定値が低くなるのであり、高くなるというのは誤りである。
  • 触診法では動脈拍動が触れ始める点を収縮期血圧とするが、聴診法で最初にコロトコフ音が聴こえる時点より遅れて触知されるため、触診法では5〜10mmHg程度低い値が得られる。
  • 重要用語: 5〜10mmHg程度 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 触診法 聴診法
測定可能な血圧 収縮期血圧のみ 収縮期・拡張期の両方
判定基準 動脈拍動が触れ始める点 コロトコフ音(スワン第1〜5点)
測定値の差 聴診法より5〜10mmHg低い 触診法より高値
利点 簡便。騒音下でも可能 より正確な測定が可能
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題60|血圧測定で誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題60|血圧測定で誤っている記述はどれか。
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