学習トップ / 理由で解く 臨床医学各論 / 第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q15H082
理由で解く 臨床医学各論
流行性角結膜炎(はやり目)はアデノウイルスによる伝染性の強い眼感染症であり、正解は「3. アデノウイルス」である。
ウイルスと疾病の組合せは別の年度でも問われており、アデノウイルス―流行性角結膜炎、ヘルペスウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)―帯状疱疹が正しい組合せとして出題されている。「流行性」と名がつくとおり、涙や眼脂に含まれるウイルスが手指・タオル・洗面用具を介して次々に伝わり、家庭・学校・眼科の待合などで集団発生を起こす点が最大の特徴である。所見は強い充血・流涙、水様性(漿液性)の眼脂、結膜の濾胞(結膜面にできる小さな粒状の隆起)形成、異物感で、膿性の眼脂が主体となる一般的な細菌性結膜炎と対比され、耳の前のリンパ節が腫れて押すと痛む所見もウイルス性を疑う手がかりになる(ただし淋菌性やクラミジア性の結膜炎でもみられ、これだけで細菌性は除外できない)。角膜の点状の混濁は発症から1〜2週後に遅れて現れ、まぶしさや視力低下が長引くことがある。伝染力が強いことから、学校において予防すべき感染症では第三種に位置づけられ、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで出席停止となり、施術の場面でも手指衛生を徹底し、タオル・枕カバーを共用せず一人ごとに交換することが具体的な対応になる。
| 選択肢 | 分類 | 代表的な病態 | 眼での関わり方 |
|---|---|---|---|
| 黄色ブドウ球菌 | 細菌(球菌) | 化膿性感染、毒素型食中毒、MRSAによる医療関連感染 | 麦粒腫(ものもらい)・化膿性結膜炎の起炎菌(膿性眼脂) |
| 緑膿菌 | 細菌(桿菌) | 日和見感染、器具・水回りを介した医療関連感染 | コンタクトレンズ関連の細菌性角膜感染 |
| アデノウイルス | ウイルス | 流行性角結膜炎、咽頭結膜熱(プール熱) | 本症の原因。接触感染で集団発生を起こす |
| 帯状疱疹ウイルス | ウイルス(DNA) | 帯状疱疹(神経節に潜伏し再活性化)、初感染では水痘 | 三叉神経第1枝領域では眼部帯状疱疹(片側性) |
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