学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ H. 精神科疾患 / Q1472

理由で解く 臨床医学各論

Q1472 その他の領域

出典:あマ指 第8回(2000) 問題95
問題
病態と原因物質との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 振戦せん妄 ― アルコール
2 パーキンソン症候群 ― ストレプトマイシン
3 スモン ― ペニシリン
4 難聴 ― 副腎皮質ホルモン
解答
正解1(振戦せん妄 - アルコール)
解説
✓ 1. 正しい
振戦せん妄 ― アルコール
振戦せん妄はアルコール依存症患者が断酒した際に出現する離脱症状の一つである。断酒後2〜3日で出現し、手指などの振戦、発汗、幻覚(小動物幻視が特徴的)、意識障害を呈する。断酒すると離脱症状として振戦、発汗、不眠、不安などが現れる、正しい組合せである。
✗ 2. 誤り
パーキンソン症候群 ― ストレプトマイシン
薬剤性パーキンソン症候群の原因はフェノチアジン系などの向精神薬やドパミン拮抗薬であり、ストレプトマイシンではない。ストレプトマイシンはアミノグリコシド系抗菌薬であり、内耳の有毛細胞を障害して難聴(聴覚障害)の原因となる薬剤である。
✗ 3. 誤り
スモン ― ペニシリン
スモン(亜急性脊髄視神経末梢神経障害)の原因はキノホルム(整腸剤)であり、ペニシリンではない。キノホルムの長期服用により下肢のしびれや視力障害をきたす薬害として知られ、1970年代に大きな社会問題となった。
✗ 4. 誤り
難聴 ― 副腎皮質ホルモン
薬剤性難聴の原因となるのはストレプトマイシンなどのアミノグリコシド系抗菌薬やシスプラチン、ループ利尿薬であり、副腎皮質ホルモンではない。副腎皮質ホルモンの副作用としては易感染性、消化管潰瘍、骨粗鬆症、糖尿病、満月様顔貌などがある。
ポイント
  • 振戦せん妄はアルコール離脱症状であり、断酒後2〜3日で振戦・幻覚・意識障害が出現する。
  • 薬剤性パーキンソン症候群は向精神薬、スモンはキノホルム、薬剤性難聴はアミノグリコシド系が正しい原因物質である。
  • 病態と原因物質の正しい対応関係を正確に覚え、誤った組合せを見抜けるようにする。
  • 重要用語: 振戦せん妄、アルコール離脱、キノホルム、アミノグリコシド系 を正確に理解しておくこと。
比較表
病態 正しい原因物質 誤りの選択肢
振戦せん妄 アルコール(離脱症状)
薬剤性パーキンソン症候群 向精神薬(フェノチアジン系等) ストレプトマイシン
スモン キノホルム ペニシリン
薬剤性難聴 アミノグリコシド系抗菌薬 副腎皮質ホルモン
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題95|病態と原因物質との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題95|病態と原因物質との組合せで正しいのはどれか。
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