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理由で解く 臨床医学各論

Q1455 その他の領域

出典:あマ指 第20回(2012) 問題86
問題
突発性難聴で正しい記述はどれか。
選択肢
1 流行性耳下腺炎が原因である。
2 めまいを伴うと予後は悪い。
3 同時に両耳に起こることが多い。
4 副腎皮質ステロイドの使用は避ける。
解答
正解2(めまいを伴うと予後は悪い。)
解説
✗ 1. 誤り
流行性耳下腺炎が原因である。
突発性難聴は原因不明の急性感音難聴であり、流行性耳下腺炎(ムンプス)が原因ではない。ムンプスによる難聴はムンプス難聴として別に分類される。突発性難聴の原因としてはウイルス感染説や内耳血流障害説が有力であるが、確定していない。
✓ 2. 正しい
めまいを伴うと予後は悪い。
突発性難聴にめまいを伴う場合は、蝸牛だけでなく前庭機能も障害されていることを示しており、内耳障害がより広範であるため予後が悪い。めまいの有無は突発性難聴の予後予測因子として重要である。発症から2週間以内に治療を開始すれば聴力改善の可能性があるが、1か月を過ぎると改善の可能性は低くなる。
✗ 3. 誤り
同時に両耳に起こることが多い。
突発性難聴は通常一側性(片側)に発症する。同時に両耳に起こることは極めてまれである。一側性の突然発症による急性感音難聴が突発性難聴の典型的な発症パターンであり、両側性の場合は他の疾患を鑑別する必要がある。
✗ 4. 誤り
副腎皮質ステロイドの使用は避ける。
副腎皮質ステロイドの早期投与は突発性難聴の標準的治療の一つであり、避けるべきではない。安静と循環改善薬の投与とともにステロイドの全身投与が行われ、早期に開始するほど聴力改善の効果が期待できる。
ポイント
  • 突発性難聴はめまいを伴うと内耳障害が広範であることを示し、予後不良の因子となる。
  • 原因不明の一側性急性感音難聴であり、ムンプス難聴とは区別される。両側同時発症は極めてまれ。
  • 治療にはステロイド早期投与と循環改善薬が有効であり、発症から2週間以内の治療開始が聴力改善の鍵となる。
  • 重要用語: 突発性難聴、めまい合併と予後、ステロイド治療、早期治療 を正確に理解しておくこと。
比較表
予後因子 予後良好 予後不良
めまいの有無 めまいなし めまいあり
治療開始時期 発症2週間以内 発症1か月以降
難聴の程度 軽度〜中等度 高度〜全聾
年齢 若年 高齢
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題86|突発性難聴で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題86|突発性難聴で正しい記述はどれか。
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