学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0479

理由で解く 臨床医学各論

Q0479 内分泌疾患

出典:あマ指 第20回(2012) 問題85
問題
続発性脂質異常症の原因となるのはどれか。
選択肢
1 高血圧
2 甲状腺機能亢進症
3 十二指腸潰瘍
4 ネフローゼ症候群
解答
正解4(ネフローゼ症候群)
解説
✗ 1. 誤り
高血圧
高血圧は脂質異常症とともに動脈硬化の危険因子となるが、脂質異常症の直接的原因ではない。 高血圧と脂質異常症は併存することが多いが、因果関係ではなく並列の関係である。
✗ 2. 誤り
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症では代謝が亢進し、コレステロールの消費・分解が促進されるため、むしろ総コレステロールは低値となる。 なお甲状腺機能低下症では逆にコレステロールが上昇し、続発性脂質異常症の原因となる。
✗ 3. 誤り
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は消化管の疾患であり、脂質代謝との直接的な関連はない。 上腹部痛・黒色便などが主症状であり、脂質異常症の原因とはならない。
✓ 4. 正しい
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群では大量の蛋白尿により低アルブミン血症が生じる。 これに対する代償反応として肝臓でのリポ蛋白(VLDL・LDL)合成が亢進し、高LDLコレステロール血症・高トリグリセリド血症をきたす。 このようにネフローゼ症候群は続発性脂質異常症の代表的な原因疾患である。
ポイント
  • 続発性脂質異常症の原因としてネフローゼ症候群・甲状腺機能低下症・糖尿病・クッシング症候群が重要。甲状腺機能亢進症ではコレステロールは低下するため、亢進症と低下症を混同しないこと。
  • 重要用語: 続発性脂質異常症, ネフローゼ症候群, 甲状腺機能低下症 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因疾患 脂質異常の機序
ネフローゼ症候群 低アルブミン→肝でのリポ蛋白合成亢進
甲状腺機能低下症 代謝低下→コレステロール分解低下
糖尿病 インスリン作用不足→脂質代謝異常
クッシング症候群 コルチゾール過剰→脂質沈着
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題85|続発性脂質異常症の原因となるのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題85|続発性脂質異常症の原因となるのはどれか。
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