学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1450

理由で解く 臨床医学各論

Q1450 その他の領域

出典:あマ指 第18回(2010) 問題89
問題
メニエール病で正しい記述はどれか。
選択肢
1 伝音性難聴を伴う。
2 眩暈発作は長期間持続する。
3 眩暈発作時には眼振を生じる。
4 聴神経腫瘍が原因である。
解答
正解3(眩暈発作時には眼振を生じる。)
解説
✗ 1. 誤り
伝音性難聴を伴う。
メニエール病で伴う難聴は感音難聴であり、伝音難聴ではない。内リンパ水腫により内耳の蝸牛が障害されることで感音難聴が生じ、聴力検査では中・低音域の聴力低下を示す。伝音難聴は中耳炎や耳硬化症など外耳・中耳の障害で生じるものであり、病態が異なる。
✗ 2. 誤り
眩暈発作は長期間持続する。
メニエール病の1回のめまい発作は比較的短く、通常数十分から数時間程度で1週間以内に治まる。長期間持続するものではない。発作が反復するのは特徴であるが、個々の発作は短期間であり、発作間欠期には症状が軽減する。
✓ 3. 正しい
眩暈発作時には眼振を生じる。
メニエール病の眩暈発作時には水平回旋混合性の眼振が出現する。眼振検査は発作時の診断に重要であり、温度眼振検査では患側耳の刺激で軽度ないし中等度の反応低下がみられる。眼振は内耳の前庭機能障害を反映した客観的所見であり、診断の確定に不可欠な検査所見である。
✗ 4. 誤り
聴神経腫瘍が原因である。
メニエール病の原因は内耳の内リンパ水腫であり、聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)が原因ではない。内リンパ水腫は内耳の循環障害によるとの説が有力で、ストレス病の一種とも考えられている。聴神経腫瘍は第VIII脳神経から発生する腫瘍で、メニエール病とは全く異なる疾患である。
ポイント
  • メニエール病の眩暈発作時には水平回旋混合性の眼振が出現し、これは前庭機能障害を反映した診断上重要な所見である。
  • 難聴は感音難聴(伝音難聴ではない)であり、聴力検査では中・低音域で聴力低下を示す。
  • 1回の発作は数十分〜数時間で比較的短く、原因は内リンパ水腫であり聴神経腫瘍ではない。
  • 重要用語: 内リンパ水腫、感音難聴、眼振、温度眼振検査 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 メニエール病 聴神経腫瘍
原因 内リンパ水腫 第VIII脳神経の腫瘍
難聴の種類 感音難聴(中・低音域) 感音難聴(高音域)
めまい 回転性、発作性・反復性 浮動性、緩徐進行
眼振 発作時に水平回旋混合性 目立たないことが多い
経過 発作と寛解を反復 緩徐に進行
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題89|メニエール病で正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題89|メニエール病で正しい記述はどれか。
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