学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1449

理由で解く 臨床医学各論

Q1449 その他の領域

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題82
問題
アレルギー性鼻炎について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 発作性のくしゃみがある。
2 水様性鼻汁を特徴とする。
3 IgG 抗体が関与する。
4 手術療法が行われる。
解答
正解3(IgG 抗体が関与する。)
解説
✗ 1.
発作性のくしゃみがある。
✗ 正しい。発作性反復性のくしゃみはアレルギー性鼻炎の三主徴の一つであり、正しい記述である。吸入性抗原により肥満細胞からヒスタミンが遊離され、感覚神経を刺激してくしゃみが誘発される。
✗ 2.
水様性鼻汁を特徴とする。
✗ 正しい。水様性鼻汁はアレルギー性鼻炎の三主徴の一つであり、正しい記述である。ヒスタミンが副交感神経を介する反射により鼻漏過多を生じさせる。膿性鼻汁ではなく水様性である点が特徴的。
✓ 3. 誤り
IgG 抗体が関与する。
アレルギー性鼻炎はI型(即時型)アレルギー反応であり、関与するのはIgE抗体であってIgG抗体ではない。ダニや花粉などの吸入性抗原が鼻粘膜肥満細胞上のIgE抗体と反応することでアレルギーの引き金となる。IgGはII型・III型アレルギー反応に関与する抗体である。
✗ 4.
手術療法が行われる。
✗ 正しい。アレルギー性鼻炎では薬物療法が困難な場合や無効な場合に、電気凝固法や下鼻甲介粘膜切除術などの手術療法が行われることがあり、正しい記述である。
ポイント
  • アレルギー性鼻炎はI型(即時型)アレルギーであり、IgE抗体が関与する。IgGではない。
  • I型アレルギーは肥満細胞上のIgE抗体を介した即時型反応であり、アレルギー性鼻炎・気管支喘息・じんま疹・アナフィラキシーなどが該当する。
  • 治療法は抗原回避、特異的減感作療法(免疫療法)、薬物療法(抗アレルギー薬・局所ステロイド薬)、および難治例には手術療法(電気凝固法・下鼻甲介粘膜切除術)がある。
  • 重要用語: IgE抗体, I型アレルギー, 特異的減感作療法, 肥満細胞, ヒスタミン を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 内容
アレルギー型 I型(即時型)
関与する抗体 IgE(IgGではない)
三主徴 発作性くしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉
有病率 12~15%
治療 抗原回避、減感作療法、薬物療法、手術療法
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題82|アレルギー性鼻炎について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題82|アレルギー性鼻炎について誤っている記述はどれか。
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