学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ G. 耳鼻科疾患 / Q1441

理由で解く 臨床医学各論

Q1441 その他の領域

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題72
問題
扁桃肥大でみられない症状はどれか。
選択肢
1 いびき
2 難聴
3 アデノイド顔貌
4 嗄声
解答
正解4(嗄声)
解説
✗ 1.
いびき
✗ 正しい。扁桃・アデノイドの肥大により上気道が狭窄するため、いびきが生じる。睡眠時無呼吸症候群の原因にもなり、小児ではアデノイド肥大が重要な原因である。
✗ 2.
難聴
✗ 正しい。アデノイド肥大が耳管開口部を圧迫・閉塞することで滲出性中耳炎を引き起こし、伝音難聴をきたすことがある。小児の難聴の原因としてアデノイド肥大は重要である。
✗ 3.
アデノイド顔貌
✗ 正しい。アデノイド肥大による鼻閉のため口呼吸が習慣化し、特有のアデノイド顔貌(口唇の開放、顔面の延長、上顎前突など)がみられる。成長期の小児に特に問題となる。
✓ 4. 誤り
嗄声
嗄声(声がれ)は声帯の障害(声帯ポリープ、反回神経麻痺、喉頭癌など)によって生じる症状であり、扁桃肥大の症状ではない。扁桃は中咽頭に位置し、声帯は喉頭にあるため、扁桃の肥大が直接声帯に影響を及ぼすことは通常ない。
ポイント
  • 嗄声は声帯(喉頭)の障害による症状であり、扁桃(中咽頭)の肥大ではみられない。病変部位の違いを理解する。
  • 扁桃肥大の主な症状はいびき・睡眠時無呼吸・嚥下障害であり、小児ではアデノイド肥大が重要な原因となる。
  • アデノイド肥大では耳管閉塞による滲出性中耳炎(伝音難聴)やアデノイド顔貌(口呼吸の習慣化)が特徴的。
  • 重要用語: 嗄声, 扁桃肥大, アデノイド顔貌, 伝音難聴, 声帯障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 扁桃肥大でみられるか 原因・機序
いびき あり 上気道狭窄
難聴 あり 耳管閉塞→滲出性中耳炎
アデノイド顔貌 あり 鼻閉→口呼吸の習慣化
嗄声 なし 声帯障害の症状であり別病態
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題72|扁桃肥大でみられない症状はどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題72|扁桃肥大でみられない症状はどれか。
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