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理由で解く 臨床医学各論

Q1430 その他の領域

出典:鍼灸 第33回(2025) 問題50
問題
緑内障について正しいのはどれか。
選択肢
1 初期の変化は硝子体に起こる。
2 初期から中心視野が障害される。
3 視神経は障害されない。
4 中高年の失明の原因として最も多い。
解答
正解4(中高年の失明の原因として最も多い。)
解説
✗ 1. 誤り
初期の変化は硝子体に起こる。
緑内障の初期変化は視神経乳頭に起こるものであり、硝子体ではない。視神経乳頭の陥凹拡大が緑内障の初期所見として重要である。硝子体の変化は飛蚊症や硝子体出血の原因であり、緑内障とは別の病態である。
✗ 2. 誤り
初期から中心視野が障害される。
緑内障では初期には周辺視野(鼻側)から障害が始まり、中心視野は比較的最後まで保たれる。このため視野障害や視力低下を自覚するのはかなり末期になってからであり、早期発見が困難な理由となっている。
✗ 3. 誤り
視神経は障害されない。
緑内障では視神経が障害されるのが本態である。眼圧上昇により視神経乳頭の陥凹が拡大し、視神経線維が障害されることで視野欠損が生じる。視神経障害こそが緑内障の中核的病態である。
✓ 4. 正しい
中高年の失明の原因として最も多い。
緑内障は中高年の失明(中途失明)の原因として最も多い疾患である。罹患率は40歳以上で3.6%と推計されている。眼圧上昇などにより視神経が障害され、視野が徐々に欠損し、放置すると失明に至る。原発性開放隅角緑内障が最も多い病型であり、薬物療法やレーザー治療、手術療法により眼圧を下降させる治療が行われる。
ポイント
  • 緑内障は中途失明原因の第1位であり、40歳以上の3.6%が罹患する。原発性開放隅角緑内障が最も多い病型である。
  • 初期変化は視神経乳頭の陥凹拡大であり、硝子体には生じない。眼底検査での視神経乳頭の評価が早期診断に重要。
  • 視野障害は周辺視野(鼻側)から始まり中心視野は末期まで保たれるため、自覚症状に乏しく発見が遅れやすい。
  • 重要用語: 緑内障, 中途失明原因第1位, 視神経乳頭陥凹, 原発性開放隅角緑内障 を正確に理解しておくこと。
比較表
緑内障の分類 特徴 頻度
原発性開放隅角 房水排出路の抵抗増大、慢性 最も多い
原発性閉塞隅角 隅角閉塞、急性発作あり やや少ない
続発性 他の眼疾患に続発 原因により様々
先天性 生下時から発生 まれ
解説画像
鍼灸 第33回(2025) 問題50|緑内障について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第33回(2025) 問題50|緑内障について正しいのはどれか。
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