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理由で解く 臨床医学各論

Q1429 その他の領域

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題69
問題
緑内障について最も適切なのはどれか。
選択肢
1 水晶体が混濁する。
2 細菌感染症である。
3 失明の原因となる。
4 中心視野から障害される。
解答
正解3(失明の原因となる。)
解説
✗ 1. 誤り
水晶体が混濁する。
水晶体が混濁するのは白内障の病態であり、緑内障ではない。緑内障は眼圧上昇などによる視神経障害が本態である。白内障と緑内障は名称が似ているが、障害部位が異なる。
✗ 2. 誤り
細菌感染症である。
緑内障は細菌感染症ではない。房水の排出障害や血流障害による視神経障害が病態であり、原発性・続発性・先天性に分類される。細菌感染で生じるのは結膜炎や角膜炎である。
✓ 3. 正しい
失明の原因となる。
緑内障は失明原因の第2位(第1位は糖尿病網膜症)とされる重要な疾患である。眼圧上昇などにより視神経が障害され、視野が徐々に欠損し、放置すると失明に至る。罹患率は40歳以上で3.6%と推計されており、早期発見・早期治療が極めて重要である。
✗ 4. 誤り
中心視野から障害される。
緑内障では初期に周辺視野(鼻側)から障害が始まり、中心視野は比較的最後まで残る。中心視野から障害されるのは加齢黄斑変性症が典型的である。中心視野が保たれるため自覚症状に乏しく、発見が遅れやすい。
ポイント
  • 緑内障は失明原因として極めて重要な疾患であり、40歳以上の有病率は3.6%と推計される。薬物療法・レーザー治療・手術療法により眼圧を下降させる治療が行われる。
  • 初期は周辺視野(鼻側)から障害されるため自覚症状に乏しく、定期的な眼科検診による早期発見・早期治療が極めて重要である。
  • 水晶体混濁=白内障、中心視野障害=加齢黄斑変性症との鑑別に注意する。
  • 重要用語: 緑内障, 失明原因, 眼圧検査, 視野測定, 眼底検査 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 障害部位 視野障害パターン 失明との関連
緑内障 視神経 周辺部→中心部 失明原因上位
加齢黄斑変性症 黄斑部 中心部から障害 中心視力低下
白内障 水晶体 視野欠損なし 手術で回復可能
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題69|緑内障について最も適切なのはどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題69|緑内障について最も適切なのはどれか。
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