学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ F. 眼科疾患 / Q1417

理由で解く 臨床医学各論

Q1417 その他の領域

出典:あマ指 第15回(2007) 問題79
問題
視神経障害による視力低下をきたすのはどれか。
選択肢
1 白内障
2 眼精疲労
3 角膜炎
4 緑内障
解答
正解4(緑内障)
解説
✗ 1. 誤り
白内障
白内障は水晶体がさまざまな原因で混濁し視力が低下する疾患である。加齢性が最も多く、視力障害は徐々に進行する。障害部位は水晶体であり、視神経の障害ではない。
✗ 2. 誤り
眼精疲労
眼精疲労は頭痛、眼痛、眼の疲れなどを訴える不定愁訴症候群である。屈折異常、調節障害、VDT症候群などが原因であり、視神経自体の障害によるものではない。
✗ 3. 誤り
角膜炎
角膜炎は角膜上皮バリアの炎症であり、眼痛、流涙、毛様充血がみられる。病変が瞳孔領にある場合には視力低下を生じるが、障害部位は角膜であって視神経ではない。
✓ 4. 正しい
緑内障
緑内障は眼圧の亢進により視神経が障害される疾患群である。視神経乳頭の陥凹拡大が特徴的所見であり、視野障害が進行し、最終的に視力低下から失明に至る。緑内障は失明原因の第2位(第1位は糖尿病網膜症)であり、中心視野が比較的最後まで残るため自覚症状が出にくく、発見が遅れやすい。
ポイント
  • 視力低下の原因部位を正しく理解することが重要である。白内障は水晶体、角膜炎は角膜、眼精疲労は調節機能の問題であり、視神経の障害によるものは緑内障である。
  • 緑内障は失明原因の第2位(第1位は糖尿病網膜症)であり、40歳以上の3.6%が罹患する。中心視野が最後まで残るため早期発見には定期検診が重要である。
  • 角膜炎では病変が瞳孔領にある場合に視力低下が生じるが、周辺部の場合は視力に影響しないこともある。障害部位が異なれば視力低下の機序も異なる。
  • 重要用語: 緑内障, 視神経障害, 白内障, 角膜炎, 眼精疲労 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 障害部位 視力低下の機序
緑内障 視神経 眼圧上昇→視神経障害→視野欠損
白内障 水晶体 水晶体混濁→光の透過障害
角膜炎 角膜 角膜混濁→光の透過障害
眼精疲労 調節機能 毛様体筋の疲労→調節障害
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題79|視神経障害による視力低下をきたすのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題79|視神経障害による視力低下をきたすのはどれか。
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