学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ D. 婦人科疾患 / Q1393

理由で解く 臨床医学各論

Q1393 その他の領域

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題85
問題
更年期障害の症状でないのはどれか。
選択肢
1 頭痛
2 動悸
3 咳嗽
4 不眠
解答
正解3(咳嗽)
解説
✗ 1.
頭痛
✗ 正しい。頭痛は更年期障害における自律神経失調症状の一つであり、エストロゲン減少に伴う血管運動神経症状として生じる。不定愁訴として多岐にわたる症状のなかでも頻度が高く、更年期障害の不定愁訴として頭痛がある。
✗ 2.
動悸
✗ 正しい。動悸は更年期障害における自律神経失調症状の一つである。エストロゲン減少に伴い心臓の自律神経調節が不安定になることで心悸亢進が生じる。ほてり、のぼせ、発汗などとともに血管運動神経症状として出現する。
✓ 3. 誤り
咳嗽
咳嗽(せき)は呼吸器疾患の症状であり、更年期障害の症状には含まれない。更年期障害は性腺機能の変化が視床下部の神経活動に変化をもたらし、自律神経失調や精神神経症状を呈する疾患であるが、呼吸器系の症状は生じない。咳嗽は気管支炎、肺炎、気管支喘息などの呼吸器疾患でみられる。
✗ 4.
不眠
✗ 正しい。不眠は更年期障害における精神神経症状の一つである。エストロゲン減少に伴い睡眠の質が低下し、入眠困難や中途覚醒を訴えることが多い。更年期障害の不定愁訴として不眠がある。
ポイント
  • 更年期障害の症状はほてり・のぼせ・発汗・動悸・頭痛・不眠・めまい・イライラなど多岐にわたるが、咳嗽は含まれない。
  • 更年期障害はエストロゲン減少に伴う自律神経失調が本態であり、すべて自覚所見で他覚所見はみられない。
  • 咳嗽は呼吸器疾患の症状であり、自律神経失調とは無関係な臓器系の症状である。
  • 重要用語: 更年期障害、咳嗽、エストロゲン、自律神経失調、不定愁訴 を正確に理解しておくこと。
比較表
更年期障害の症状分類 具体的な症状
血管運動神経症状 ほてり、のぼせ、発汗、冷え性、動悸、頭痛
精神神経症状 不眠、イライラ、不安、抑うつ、めまい
運動器症状 肩こり、腰痛、しびれ、知覚鈍麻
泌尿生殖器症状 頻尿、排尿障害
含まれない症状 咳嗽(呼吸器症状)
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題85|更年期障害の症状でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題85|更年期障害の症状でないのはどれか。
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