学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ C. 麻酔科 / Q1359

理由で解く 臨床医学各論

Q1359 その他の領域

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題86
問題
脊椎麻酔で手術が可能な骨折の部位はどれか。
選択肢
1 鎖骨
2 上腕骨
3 肋骨
4 大腿骨
解答
正解4(大腿骨)
解説
✗ 1. 誤り
鎖骨
鎖骨は上半身(上肢帯)にあり、脊椎麻酔の効果範囲外である。鎖骨骨折の手術には全身麻酔または腕神経叢ブロック(鎖骨上法など)が必要となる。脊椎麻酔は下半身の手術に適応されるため、上半身の鎖骨骨折には使用できない。
✗ 2. 誤り
上腕骨
上腕骨は上肢にあり、脊椎麻酔では対応できない。上腕骨骨折の手術には全身麻酔または腕神経叢ブロック(斜角筋間法、鎖骨上法、腋窩法など)が適応となる。「腕神経叢ブロック」の適応として「上肢の手術」がある。
✗ 3. 誤り
肋骨
肋骨は胸部にあり、脊椎麻酔の効果範囲外である。肋骨骨折の手術には全身麻酔または肋間神経ブロックが適応となる。「肋間神経ブロック」の適応として「肋間神経痛、帯状疱疹、ヘルペス後疼痛、脊椎および脊髄腫瘍、椎弓の骨折時の除痛」がある。
✓ 4. 正しい
大腿骨
大腿骨は下肢にあり、脊椎麻酔で手術が可能である。脊椎麻酔(脊髄クモ膜下麻酔)の適応: 薬物の投与部位が第2腰椎から第1仙椎間に限定されることから、下腹部、会陰、下肢の手術に適する。大腿骨骨折の手術は下肢の手術であり、脊椎麻酔で十分に実施可能である。
ポイント
  • 脊椎麻酔(脊髄クモ膜下麻酔)はクモ膜下腔に局所麻酔薬を注入し、投与部位が第2腰椎〜第1仙椎間に限定されるため、下腹部・会陰・下肢の手術に適応される。
  • 大腿骨骨折手術は下肢の手術であり脊椎麻酔が可能。上半身(鎖骨・上腕骨・肋骨)の手術には全身麻酔または神経ブロックが必要。
  • 腕神経叢ブロックの穿刺部位は斜角筋間法・鎖骨上法・腋窩法の3つがあり、上肢の手術に適応される。
  • 重要用語: 脊椎麻酔, 下肢手術, 大腿骨骨折, 腕神経叢ブロック, 適応範囲 を正確に理解しておくこと。
比較表
手術部位 適応される麻酔法
鎖骨 全身麻酔、腕神経叢ブロック
上腕骨 全身麻酔、腕神経叢ブロック
肋骨 全身麻酔、肋間神経ブロック
大腿骨 脊椎麻酔、全身麻酔
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題86|脊椎麻酔で手術が可能な骨折の部位はどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題86|脊椎麻酔で手術が可能な骨折の部位はどれか。
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