学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ B. 一般外科 / Q1333

理由で解く 臨床医学各論

Q1333 その他の領域

出典:あマ指 第10回(2002) 問題94
問題
心肺蘇生法の適応でない状態はどれか。
選択肢
1 昏睡
2 ショック
3 心停止
4 無呼吸
解答
正解1(昏睡)
解説
✓ 1. 誤り
昏睡
昏睡は意識障害の最重症状態であるが、心機能と呼吸機能が保たれている限り、心肺蘇生法(CPR)の適応とはならない。昏睡の原因は脳血管障害や代謝異常など多岐にわたり、原因に応じた治療を優先する。JCS III桁(刺激しても覚醒しない)に相当するが、循環・呼吸が維持されていればCPRは不要である。ただし昏睡に心停止や無呼吸が合併すれば当然CPRの適応となる。
✗ 2.
ショック
✗ 正しい。ショックは急性循環不全の状態であり、心臓自体の問題も含め何らかの理由で収縮期血圧が50mmHgを割った場合にも適応となる。ABCの確保を行い、ショックの原因に応じた治療を速やかに開始する。心停止に進行すればただちにCPRが必要である。
✗ 3.
心停止
✗ 正しい。心停止はCPRの絶対適応である。心肺蘇生法の絶対適応は心停止と心室細動である。心停止を認めたらただちに胸骨圧迫と人工呼吸を開始し、AEDによる除細動も考慮する。
✗ 4.
無呼吸
✗ 正しい。無呼吸は人工呼吸の直接的な適応であり、CPRの重要な構成要素(B: Breathing)に該当する。Bは無呼吸があれば人工呼吸の適応を検討する、気道確保と人工呼吸をただちに行う必要がある。
ポイント
  • 心肺蘇生法(CPR)の絶対適応は「心停止」と「心室細動」であり、収縮期血圧50mmHg以下のショックでも適応となる。
  • 昏睡は意識障害であり、心肺機能が保たれていればCPRの適応ではない。昏睡と心停止を混同しないことが重要である。
  • CPRは一次救命処置(BLS: ABC+AED)と二次救命処置(ALS: DEF+高度な治療)に分けられる。
  • 重要用語: CPR、心停止、心室細動、BLS、ALS を正確に理解しておくこと。
比較表
状態 CPRの適応 理由
心停止 絶対適応 循環停止、即座に胸骨圧迫が必要
心室細動 絶対適応 有効な心拍出なし、除細動が必要
無呼吸 適応 酸素供給停止、人工呼吸が必要
ショック(血圧50mmHg以下) 適応 重度循環不全、心停止に移行の危険
昏睡(心肺機能保持) 適応外 意識障害のみで循環・呼吸は維持
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題94|心肺蘇生法の適応でない状態はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題94|心肺蘇生法の適応でない状態はどれか。
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