学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ B. 一般外科 / Q1331

理由で解く 臨床医学各論

Q1331 その他の領域

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題82
問題
出血性ショックの症状で誤っているのはどれか。
選択肢
1 頻脈
2 血圧低下
3 尿量増加
4 意識レベル低下
解答
正解3(尿量増加)
解説
✗ 1.
頻脈
✗ 正しい。出血により循環血液量が減少すると、心拍出量を維持するため交感神経系の代償反応として心拍数が増加し頻脈となる。もショック時のバイタルサインとして「血圧と脈拍数」の頻回チェックが重要。ショック指数(心拍数/収縮期血圧)は出血量の推定に有用である。
✗ 2.
血圧低下
✗ 正しい。循環血液量の減少に伴い心拍出量が低下し、血圧は低下する。収縮期血圧が90~100mmHg以下の場合にはショックの可能性を考える。また脈圧(収縮期血圧-拡張期血圧)が30mmHg以下では心拍出量の低下を疑う。
✓ 3. 誤り
尿量増加
出血性ショックでは腎血流量が著しく低下するため、尿量は増加ではなく減少(乏尿~無尿)となる。ショックの症状として「乏・無尿」があり、「原則バルーンカテーテルを留置して、時間当たりの尿量モニター」が必要とされている。腎前性腎不全に至ることもある。
✗ 4.
意識レベル低下
✗ 正しい。脳への有効血流量が減少し酸素供給が低下することで意識レベルの低下が生じる。ショックの症状として「無力・無欲状の言動、意識障害」があり、重症では昏睡に至ることもある。
ポイント
  • 出血性ショックの主症状は「皮膚蒼白・冷汗」「頻脈」「血圧低下」「乏尿~無尿」「意識障害」であり、尿量は減少する。
  • ショック指数(心拍数/収縮期血圧)が1.0以上では循環血液量の10~20%が不足、1.5以上では30~50%不足と推定される。
  • 出血性ショックの治療原則は止血と輸血・輸液であり、腹腔や胸腔内出血には手術適応も考慮する。
  • 重要用語: 出血性ショック、乏尿、ショック指数、代償性頻脈 を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 出血性ショックでの変化 機序
脈拍 頻脈 交感神経系の代償反応
血圧 低下 循環血液量減少→心拍出量低下
尿量 減少(乏尿~無尿) 腎血流量の著減
意識 低下 脳への酸素供給低下
皮膚 蒼白・冷汗 末梢血管収縮
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題82|出血性ショックの症状で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題82|出血性ショックの症状で誤っているのはどれか。
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