学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ B. 一般外科 / Q1329

理由で解く 臨床医学各論

Q1329 その他の領域

出典:あマ指 第7回(1999) 問題95
問題
ショックの原因とならないのはどれか。
選択肢
1 溺水
2 出血
3 熱傷
4 重症感染症
解答
正解1(溺水)
解説
✓ 1. 誤り
溺水
溺水は窒息や低体温、肺水腫などを引き起こすが、記載されたショックの原因分類(出血性・心原性・細菌性・神経性)には含まれない。溺水では呼吸不全が主な病態であり、循環血液量減少や血管緊張の異常といったショックの典型的な機序とは異なる。二次的に心停止に至ることはあるが、ショックの直接的原因とはならない。
✗ 2.
出血
✗ 正しい。出血は循環血液量の急激な減少により出血性ショックを引き起こす。出血性ショック: 文字どおり、出血によって循環血液が失われたもの。大量出血により有効循環血液量が減少し、重要臓器への血流が不足してショックに陥る。止血と輸血・輸液が治療の原則である。
✗ 3.
熱傷
✗ 正しい。広範囲熱傷では体液喪失と血管透過性亢進により循環血液量減少性ショック(熱傷ショック)を引き起こす。ショックを避けるために早期に点滴路を確保して輸液をスタートするべきである、II度以上の熱傷で受傷面積15%以上がショックの危険域である。
✗ 4.
重症感染症
✗ 正しい。重症感染症では敗血症性ショック(細菌性ショック)を引き起こす。細菌性ショック: 敗血症時のショック、グラム陰性桿菌で多い。細菌の産生するエンドトキシンによるといわれる。心拍出量は増加する(ウォームショック)が、血管拡張により有効循環血液量が相対的に不足する。
ポイント
  • ショックの原因は出血性、心原性、細菌性(敗血症性)、神経性の4つに分類され、循環血液量減少・心機能低下・血管緊張異常が主な機序である。
  • 溺水は呼吸不全が主体であり、ショックの直接的原因分類には含まれない。
  • ショックの症状は皮膚蒼白・冷汗、無力・無欲状の言動、意識障害、呼吸障害、乏尿・無尿、血圧低下が共通してみられる。
  • 重要用語: ショック、出血性ショック、細菌性ショック、熱傷ショック を正確に理解しておくこと。
比較表
ショックの分類 原因 病態
出血性ショック 出血 循環血液量の直接的喪失
心原性ショック 心筋梗塞、心タンポナーデなど 心臓ポンプ機能の低下
細菌性ショック 敗血症(グラム陰性桿菌) エンドトキシンによる血管拡張
神経性ショック 脊椎麻酔、頭部外傷、失神 血管収縮・拡張の神経調節の失調
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題95|ショックの原因とならないのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題95|ショックの原因とならないのはどれか。
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