学習トップ理由で解く 臨床医学各論第13章 ▸ B. 一般外科 / Q1328

理由で解く 臨床医学各論

Q1328 その他の領域

出典:鍼灸 第5回(1997) 問題81
問題
一次救命処置で誤っているのはどれか。
選択肢
1 気道の確保
2 人工呼吸
3 心マッサージ
4 損傷部の安静固定
解答
正解4(損傷部の安静固定)
解説
✗ 1.
気道の確保
✗ 正しい。気道確保は一次救命処置(BLS)の最も重要な第一段階(A: Airway)である。気道の確保(airway; A)、舌根沈下を防ぐための頭部後屈顎先挙上法や、口腔内異物の除去が含まれる。無呼吸に陥りそうなら挿管や気管切開まで適応を考える。
✗ 2.
人工呼吸
✗ 正しい。人工呼吸はBLSの構成要素(B: Breathing)である。呼吸と換気(breathing; B)、無呼吸があれば人工呼吸の適応となる。心臓マッサージ30回に対し2回の割合で、1回1秒程度で素早く吹き込む。
✗ 3.
心マッサージ
✗ 正しい。心マッサージ(胸骨圧迫)はBLSの重要な構成要素(C: Circulation)である。心停止に陥ったらすかさず心マッサージを行う、1分間に100回、強く早く押すことが推奨される。成人では剣状突起から頭側2横指の位置で胸骨が4~5cm沈下する程度に圧迫する。
✓ 4. 誤り
損傷部の安静固定
損傷部の安静固定は外傷に対する応急処置ではあるが、一次救命処置(BLS)には含まれない。BLSは「心肺停止状態、ないしは心肺停止が切迫している患者に対し、最初の数分間に行うべき処置」と定義されており、気道確保・人工呼吸・心マッサージの3つで構成される。損傷部の固定は生命維持のための緊急処置ではない。
ポイント
  • 一次救命処置(BLS)はA(気道確保)・B(人工呼吸)・C(心マッサージ)の3つで構成され、心肺停止患者の生命維持を目的とする。
  • BLSは医療器材を用いる必要のない処置と同義であり、一般市民でも習得・実施が期待される。
  • 損傷部の安静固定は応急処置ではあるがBLSには含まれず、AED(自動体外式除細動器)はBLSの一環として位置づけられている。
  • 重要用語: 一次救命処置(BLS)、ABC、気道確保、胸骨圧迫 を正確に理解しておくこと。
比較表
BLSに含まれるもの BLSに含まれないもの
気道確保(A) 損傷部の安静固定
人工呼吸(B) 血管確保・輸液
心マッサージ(C) 薬剤投与
AED使用 気管挿管
解説画像
鍼灸 第5回(1997) 問題81|一次救命処置で誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第5回(1997) 問題81|一次救命処置で誤っているのはどれか。
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