学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ B. 膠原病 / Q1274

理由で解く 臨床医学各論

Q1274 リウマチ性疾患・膠原病

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題77
問題
膠原病でないのはどれか。
選択肢
1 痛風
2 全身性エリテマトーデス
3 慢性関節リウマチ
4 皮膚筋炎
解答
正解1(痛風)
解説
✓ 1. 誤り
痛風
痛風はプリン体代謝異常による高尿酸血症を基盤とし、尿酸ナトリウム結晶が関節に沈着して急性関節炎を引き起こす代謝性疾患である。自己免疫機序は関与せず、膠原病には含まれない。中年男性に好発し、第1中足趾節(MTP)関節の激烈な疼痛が典型的である。
✗ 2.
全身性エリテマトーデス
✗ 正しい。SLEは膠原病の代表的疾患で、抗核抗体・抗dsDNA抗体陽性、補体価低下を呈し、蝶形紅斑、ループス腎炎、関節痛、漿膜炎など多彩な臓器障害を来す。若年女性に好発する。
✗ 3.
慢性関節リウマチ
✗ 正しい。関節リウマチは膠原病の一つで、自己免疫機序による対称性・多発性の慢性滑膜炎を特徴とする。朝のこわばり、MCP関節・PIP関節の腫脹、リウマトイド因子陽性が診断の手がかりとなる。
✗ 4.
皮膚筋炎
✗ 正しい。皮膚筋炎は膠原病の一つで、上眼瞼のヘリオトロープ疹やゴットロン徴候などの特徴的皮膚症状と近位筋優位の炎症性筋障害を呈する。CK高値、抗Jo-1抗体が検査所見として重要である。
ポイント
  • 膠原病の古典的6疾患は、SLE、関節リウマチ、全身性硬化症、皮膚筋炎・多発性筋炎、結節性多発動脈炎、リウマチ熱であり、痛風は含まれない。
  • 痛風と関節リウマチは同じく関節炎を起こすが、痛風は代謝性疾患(尿酸結晶沈着)、関節リウマチは自己免疫疾患(滑膜炎)であり、病因が根本的に異なる。
  • 膠原病の共通特徴として、全身性炎症、多臓器障害、慢性経過(再燃と寛解)、自己抗体の出現、結合組織のフィブリノイド変性がある。
  • 関節炎を呈する疾患は膠原病以外にも多数あり、痛風のほか変形性関節症(OA)や化膿性関節炎なども鑑別に挙がる。
  • 重要用語: 膠原病、痛風、代謝性疾患、自己免疫疾患 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 分類 関節炎の特徴 検査所見
痛風 代謝性疾患 単関節性、急性、第1MTP関節好発 尿酸値上昇、結晶確認
関節リウマチ 膠原病 多関節性、対称性、MCP・PIP関節 RF陽性、抗CCP抗体
変形性関節症 退行性疾患 荷重関節、DIP関節 X線で骨棘形成
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題77|膠原病でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題77|膠原病でないのはどれか。
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