学習トップ理由で解く 臨床医学各論第12章 ▸ A. リウマチ性疾患 / Q1243

理由で解く 臨床医学各論

Q1243 リウマチ性疾患・膠原病

出典:あマ指 第9回(2001) 問題86
問題
慢性関節リウマチの診断基準にないのはどれか。
選択肢
1 朝のこわばり
2 3 つ以上の関節の腫れ
3 レイノー現象
4 皮下結節
解答
正解3(レイノー現象)
解説
✗ 1.
朝のこわばり
✗ 正しい。朝のこわばりが1時間以上持続し、6週以上続くことは関節リウマチのアメリカリウマチ協会(ACR)診断基準の一つである。起床時の関節のこわばりは炎症性関節炎の特徴的症状で、関節内の炎症性浸出液貯留が原因である。診断基準に含まれるため、この選択肢は該当しない。
✗ 2.
3 つ以上の関節の腫れ
✗ 正しい。3つ以上の関節領域に腫脹がみられ、6週以上持続することは診断基準の一つである。関節領域とはPIP、MP、手関節、肘、膝、足関節、MTP関節などを指し、多関節性・対称性の分布が特徴である。診断基準に含まれるため、この選択肢は該当しない。
✓ 3. 誤り
レイノー現象
レイノー現象は関節リウマチの診断基準には含まれない。レイノー現象(寒冷刺激等で手指が白→暗紫色→紅潮と変色)は全身性硬化症(強皮症)や混合性結合組織病などに特徴的な所見である。悪性関節リウマチでは血管炎によりレイノー現象が出現することもあるが、診断基準ではない。
✗ 4.
皮下結節
✗ 正しい。皮下結節(リウマトイド結節)は関節リウマチの診断基準の一つである。肘頭、後頭部、アキレス腱などの骨突出部に好発する無痛性の硬い腫瘤で、病理学的にはフィブリノイド壊死を中心とする肉芽腫である。診断基準に含まれるため、この選択肢は該当しない。
ポイント
  • ACR診断基準(1987年改訂)の7項目は、①朝のこわばり(1時間以上)、②3領域以上の関節炎、③手関節・MCP・PIP関節の腫脹、④対称性関節炎、⑤皮下結節、⑥リウマトイド因子陽性、⑦X線変化であり、4項目以上で診断
  • レイノー現象は強皮症の特徴的所見であり、関節リウマチとの鑑別に重要
  • 皮下結節の存在はRAの予後不良因子の一つでもある
  • 重要用語: ACR診断基準, レイノー現象, リウマトイド結節, 強皮症, 朝のこわばり を正確に理解しておくこと。
比較表
診断基準項目 内容 期間
朝のこわばり 1時間以上 6週以上
3関節領域以上の腫脹 医師の触診で確認 6週以上
手関節・MCP・PIP関節の腫脹 いずれかの腫脹 6週以上
対称性関節腫脹 両側性 6週以上
皮下結節 骨突出部 -
リウマトイド因子陽性 血清検査 -
X線変化 骨びらん等 -
解説画像
あマ指 第9回(2001) 問題86|慢性関節リウマチの診断基準にないのはどれか。 解説図
あマ指 第9回(2001) 問題86|慢性関節リウマチの診断基準にないのはどれか。
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